初夏の山形、庄内への旅。2017年6月編。

2015年に行った旅行に近いのだが、初夏の天童でさくらんぼ狩りをして、そのあと酒田へ移動して寿司を食べる旅をしてきた。翌日は遊佐まで行ったり、米沢へ立ち寄ったりするのが少し違うところ。2015年の旅:初夏の山形/庄内の旅

この時期の山形/庄内地方は暑すぎもせず、寒くもなくちょうどいい感じがする。梅雨のはしりみたいな時期なので完全に晴れるというのはあまりないのだけど、まあそれもほどよき暑さということなのだろう。同じようなルートでなんども来ていると、もはや旅行という感じではなくて、長いお出かけというかルーティンワークみたいだ。よくも悪くもそんな感じ。

早朝に出発して朝のうちに天童へ到着。今回もまた高柳果樹園にて朝食がてらにさくらんぼを食べる。朝からお腹いっぱいのさくらんぼとか、なんて贅沢なことなのだろうか。ということで、今回もまた佐藤錦やら紅秀峰とかを食べ比べしたりして満腹。口直しに出てくる、たまこんとか漬物も絶品だ。

絵のように美しい
さくらんぼ狩りあとのこれも美味しいのです

こんなにもお腹いっぱいなのに行ってみたのは腰掛庵という和菓子屋さん。ここのわらび餅が、まるで清廉な水を食べているかのようにいままで食べたことがないくらいに美味しいのです。今回も迷わず和菓子とセットでわらび餅も購入。クーラーボックスに入れておきます。

そして、前から気になっていた腰掛庵のかき氷にチャレンジしてみることにする。ちょっとダメ元で天童の運動公園に行ってみたらやはりかき氷は売り切れていたのだが、かち割り氷というものならあるというのでそちらを頼んでみた。抹茶とわらび餅が入ったごろっとしたかき氷ともいう感じのもので、これは確かにかき氷というものではないけれど、わらび餅がこんなに冷えているのにぷるぷるなのとか感動的に美味しい。これはこれで全然ありだ。来てよかったと思えるスイーツだった。

腰掛庵のかりんこりん かちわり 抹茶わらび氷
本店で買える和菓子は絶品

すっかり満足して庄内方面へと運転していく。さっき朝ごはんを食べたばかり・・という感じもしなくはないがランチタイムの時間になっていたので鶴岡市街のはずれにある大松庵という古民家をリノベーションしたレストランで地元食材をつかったランチをいただく。

こういうところって観光客向けかなって感じがしてしまうのだが、ここはそんなこともなく地元の人もたくさんいて、そして美味しかった。ちょっと不便な場所にあるけれど隠れた穴場だなって思う。

大松庵、かなり大きな古い古民家
庄内御膳

夕食は酒田でとることにしていたのだが、まだ時間があったので鶴岡で気になっていた観光をしてみることにする。庄内地方での商業の中心は酒田で政治の中心は鶴岡なのだけど、鶴岡は明治に入ってからも政治の中心として建物が建てられていた。そのうちのいくつかは古い木造の洋館の形式でありいまでも残っている

これが、すごく雰囲気があって鶴岡って洗練された町だったのだなって思う。とくに鶴岡カトリック教会天主堂は珍しいマリア像やステンドグラスではなくあわせガラス絵だったり見どころが多いので必見です。そして鶴岡が生んだ文豪である藤沢周平の記念館にも行けたので今回の鶴岡旅は大満足。前みたいにうっかりホテルとったから訪れたとかではなく、何度も来ることで慣れてきた感じはある。

旧西田川郡役所
鶴岡カトリック教会天主堂
ステンドグラスのようでいて違う

酒田での滞在は今回も駅前のアルファーワンホテル。酒田駅に用事があるわけではないのだが、なんかこの雰囲気が好き。いつか真冬に電車旅とかでも訪れてみたいなって思うところだ。

夕食は「こい勢」で地元の食材をつかった江戸前寿司をいただく。3,000円で10貫、しかも高級魚のノドクロとかも入ってこの値段というのは圧倒的なコストパフォーマンス。上寿司とか量の少なめで安いものもあったりするけれど、ここは大将の話を聞きながら地元の魚とお酒を心ゆくまで楽しむのがいい。この寿司屋さんがあるから酒田に来る理由がある。

ノドグロのあぶり。これだけでも結構な値段なので10貫3,000円のコースはお得。
バフンウニとムラサキウニのコラボレーション
マグロも絶品。

もうひとつ、前回の旅でみつけた酒田での好きなところはケルンというバーというか喫茶店。90歳をこえて現役という伝説のバーテンダーがふるうオリジナルのカクテルが酒田の夜をさらに楽しくしてくれる。

90歳をこえているとはいうけれど、肩の力の抜けたおもしろいおじいさんという感じがあり、リラックスできるのもいいところ。ちょっとお酒のコレクションを自慢されたりするのもまた面白い。すっかり酔っ払ってホテルに帰って22時前には寝てしまった。

ケルンといえば雪国というこのカクテルなのです

翌朝は7時過ぎには宿をチェックアウトして、海鮮どんや とびしまで朝食を食べる。漬け丼と刺身の盛り合わせというここでの超贅沢な組み合わせの朝食を食べてしまい、さらにシメに一階で岩牡蠣まで食べてしまった。

酒田での定番の朝食、何度でも書くけれど、この街では郊外に行くより街中に泊まった方が楽しいし、ホテルで朝食を食べている場合ではない。

さかた海鮮市場、メインはづけ丼にしてみた。色んな刺身が楽しめます。
ラストは一階で売ってた岩牡蠣。でかい!

まだまだ朝早かったので少し北の方にすすみ遊佐という町へ向かう。ここに鳥海山の湧水でできた丸池様という場所があり、ここの池の透明度や美しさは絵本のなかの世界のようだ。斧を投げ込むと女神様が出てきそうな感じがある。まだまだ穴場の場所だが人気が出るのも時間の問題だろうなって思えるところ。

丸池様

そして遊佐に来たもう一つの目的は前日の夜にさかのぼる。ケルンにいた女性がいまの季節は遊佐の岩牡蠣が美味しい、道の駅で食べられるというので、さっき食べたばかりだが・・道の駅 鳥海ふらっとにやってきた。なんと店先に岩牡蠣がおかれていてそこから自分で好きなのを選んで買ったあと、むいてくれその場で食べられるというではないか。これは美味しいはずだよ。それ以外にも焼き魚があったりして、さっき朝食をあんなに超贅沢に食べるんじゃなかったと思いながら岩牡蠣をペロリと食べてしまった。もう満足、幸せ。

これが遊佐の岩牡蠣

さて・・豪華な朝食も食べたので家に向かって帰るとする。なんといってもほぼ秋田県まで来てしまった。とはいえ、そのまま帰るのももったいないと思ってしまい、米沢を経由してみることにする。これが前にもやっているのにほぼずっと信号の多い下道を運転していくのは結構しんどかった。ずいぶんと時間がかかって米沢に到着。

フルーツパーラー キヨカでマンゴーかき氷を食べてみたのだが、ここのマンゴーも妥協なき熟成具合がばっちりでとろける甘さ。本場で食べるよりも美味しいんじゃないかと思えるくらいだ。フルーツパフェもいいけれど、マンゴーもまた美味しい。

マンゴーかき氷、絶品。

その後、前回行って気になっていた日乃本帆布にふたたび向かい、今度こそ買い物をする。小さめのショルダーバッグは旅行に重宝しそうなシンプルさでこれから活躍してくれそうだ。いい旅の思い出ができたなあって思う。大事につかっていこう。

米沢から帰る前に米沢駅前の新杵屋というお弁当屋さんに立ち寄る。全国的に人気になった「牛肉どまん中」弁当はここで作って販売しているということで、できたてが買えるのです。甘辛い牛そぼろ(残念ながら米沢産ではない模様)のタレと山形県産のどまんなかという米がよくあう。いってみれば牛丼なのだが、お弁当としては最高の組み合わせ。

新杵屋の牛肉どまん中

今回の山形、庄内旅もまた食べ歩きの充実したものになった。それにしてもよく食べたな。。ルーティンワークみたいな旅も悪くはないって思えるものだった。

この旅の記録:初夏の山形、庄内への旅。(2017年6月)


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