まだまだ夏の空気が残っている9月上旬、福岡まで旅行してきた。福岡には何度も来ているので、今回はちょっと違うところに行ってみようかと選んだのは大分県の中津。ここはから揚げ好きなカラアゲニストには聖地として有名なのです。そして僕はわりとから揚げ好き。前からちょっと気になっていた街ということもあり、福岡から電車に乗って行ってみることにした。
博多駅から中津まではソニックという特急列車に乗っていくと90分ほどで行くことができる。運賃は割引切符を利用すると結構安くなるので、ネットで事前にきっぷを買っておく等活用したい。
中津に着いて、コインロッカーに荷物を預けて改札のよこにあった観光案内所で自転車を借りることにする。中津の旧市街は全然歩いてまわることができる距離なのだけど、旧市街はあまり車の往来も多くないし、のんびり自転車で走るには気持ちがいいところだった。
ということで、最初のから揚げ店は観光案内所の女性におすすめしてもらった「彩鶏々(イロトリドリ)」という比較的新しいお店。ここはオススメされなかったら見つけられなかっただろうなあ。こだわりがある美味しいお店だった。そして、胸肉のから揚げをはじめて美味い!と思った。色んな部位のから揚げがあるというのも新しい発見だ。
次に行ってみたのはカラアゲニストの聖地としても有名な「豊国畜産 ぶんごや」という食肉店。見た目は住宅街にある普通の肉屋さんなのだが、調理ものを売っていて、から揚げは当然のごとく注文後に揚げるスタイル。これはうまいはずだよな。店内のベンチ食べたモモ肉のから揚げ、そして骨付きの田舎から揚げは、いままで食べたどのから揚げよりも別格に美味しかった。そうそう、骨に近い肉というのは旨みがあるんだよなって再認識した。
ところで、中津といえばから揚げと同じくらい有名なのは、中津で水揚げされる鱧。中津の鱧は高級品として京都の料亭へと出荷されている。なので、いつか中津に来たら鱧を食べてみたかったんだよなあと探してみたのは「割烹 丸清」という和食店。鱧ミニ膳を頼んでハモづくしの料理を楽しんだ。丁寧に骨切りした鱧の湯引きは絶品だな。
中津はから揚げや鱧以外にも歴史が残る街として有名なところで、黒田官兵衛ゆかりの中津城をはじめとして因縁の赤壁が強烈なインパクトのある合元寺や、福沢諭吉も子供から青年時代をこの中津で過ごしていたという旧居があったりする。海沿いの小さな街だけど、ちょっと洗練されたのどかさがあったりおもしろいなあ。台南とかチェンマイが好きな旅人であれば、中津ののんびりさもまた気に入ってもらえるんじゃないかと思う。
から揚げの食べ歩きはといえば、合元寺の近くにある「からあげ屋 からいち」では定番な感じのから揚げが食べられるし、駅の南側にある「あげ処 ぶんごや」は「豊国畜産 ぶんごや」の直営店として地元でも人気が高い。車でやってきて「田舎から揚げ 400g」とか買っていく人たちをみて、なんかうらやましいなあって思ってしまった。
福岡からもほどよく近く、行きやすい場所として中津はおすすめできると思う。日帰りで来るのもいいし、福岡から大分まで行くときの途中下車の旅もよさそうだ。半日くらいで旧市街の主要なところはみてまわれると思うので、ちょうどいい小旅行先だなって思う。今回訪れたところは地図にまとめてみたので、参考にしてみてもらいたい。
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