金沢21世紀美術館の無料エリアを散策してきた

早朝に大阪を出て快速電車で福知山まで、そこから列車を乗り継いで夜には金沢までやってきた。すごい非日常で旅行している感じがある。乗り鉄旅、移動ばかりだけど、その移動自体が楽しい。

金沢駅では駅前のアパホテルに泊まっていて(やはり翌朝早いので)、チェックインしてたらすっかり夜になってしまった。金沢の街はJR駅と繁華街は結構離れていて、バスで移動するかタクシーということになる。今回は時間もなかったのでタクシーで移動。鉄道での移動は青春18きっぷで節約しているが、現地の移動はタクシーで贅沢している。

夕食前にみておきたかったのは21世紀美術館。繁華街の香林坊や片町からも徒歩圏内にあって、駅からは遠いけれど街歩きをするなかではアクセスしやすい。美術館自体は上からみると円形になっていて、ちょっと離れたところからみると宇宙船みたいだ。エリアによって照明の光の色合いが違っていて、それがまた美しいと思う。夜に来てみたのは初めてだけどこれは必見だな。

金沢21世紀美術館
エリアによって照明の色合いがことなる

今回は時間があまりないので有料エリアをゆっくりみる時間がなくて、無料エリアを見てまわったのだけど、それでもかなり充実した展示があって楽しめる。

代表的なのはジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」で、似たようなものは直島の地中美術館や、越後妻有の光の館にもあるのだが、21世紀美術館のものがひときわ巨大で圧倒的。天井にあいた窓から、昼にくると鳥が飛んでいくのがみえたりするのだが、今回のようにどんよりした夏の夜だとただ真っ暗なだけで湿度の高い静かな部屋で上を眺めるだけになってしまった。でも、ちょっとまわりとは違う時間が流れている、そんな感じがある。光をテーマにした作品は直島にあった南寺フランクフルト現代美術館でみたタレルの作品と通じるもので、普段なにげなく感じているものが視点を変えるとうける印象が全然違ってくることに気づく。

ブルー・プラネット・スカイ

もうひとつはレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」を上から眺められる。21世紀美術館を代表する作品のひとつで、プールの内側には有料エリアになっているのだが、上から眺める分には無料となっている。越後妻有で最新作の「Lost Winter」をみてきたのだが、「スイミング・プール」の方がよりキャッチーで体験していてもみていても楽しめる。でも、ふたつの作品はともに日常の感覚のゆがみみたいなものを取り出している感じがあり、体験していて楽しくもある。昔の絵画をおとなしくみてまわるのもいいけれど、現代アートを体験して、みて楽しむという美術館があるのはいいことだよな。僕はすごく好きな美術館です。

このほかにもパブリックアートがたくさんあって、無料でも十分楽しめるいいところだと思う。

レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」

見どころが多い

金沢21世紀美術館
住所: 石川県金沢市広坂1-2-1
開館時間、休みなどは施設によって異なるので公式サイトで確認ください。


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