前回の開催から3年、来てみたかった瀬戸内国際芸術祭をみてきた。宇野から直島までフェリーで移動してきた。直島ではベネッセハウスに宿泊するという優雅な感じの旅となった。

瀬戸内国際芸術祭はすでに夏編が終了しているのだが、2013年10月5日から開催される秋編に向けての参考になればいいなと思う。

まず、直島に来て僕の判断のなかで必見だと思うのは以下の作品たち。

  • 草間彌生のかぼちゃ(宮浦港、ベネッセハウスの二カ所)
  • 地中美術館
  • 南寺 
  • ANDO MUSEUM

どれも有名どころで当たり前じゃないかと思うのだが、逆にいうとこれ以外に魅力的なものが少なかったということもある。

時間があればみておくのもいいなと思うのはこちらの作品たち。

  • 直島銭湯「I♥湯」 
  • ベネッセハウスミュージアム

で、以下は思いつくままの印象。

草間彌生のかぼちゃ

赤い大きなかぼちゃは宮浦港の岸壁にあってなかに人が入れるくらい。こちらはアクセス至便でいつも人で賑わっている。

もうひとつはベネッセハウスの敷地境界線に近いところにある黄色いかぼちゃ。直島の風景としてよく取り上げられているのはこちらで、僕もこっちの黄かぼちゃの方が好きだな。
黄かぼちゃは高松港をバックにたたずんでいて、小ぶりであまり人も多くなく静かにみられる。ホテルから近かったので、昼間のほかに朝晩とみにいったのだが夜はライトアップされていて幻想的な風景となっていた。本格的なライトアップは20:00までなのだが、その後も近くの街頭に照らされていてほんのり光ってみえる。

地中美術館

館内に展示されているのは、モネの睡蓮の作品群、ジェームズ・タレルのブルー・プラネットに似た部屋ともうひとつの印象的な小部屋、そしてウォルター・デ・マリアの光と球体の作品の3つのみというシンプルな構成。これらが安藤忠雄が設計した直線的でシンプルな美術館のなかで展示されている。

タレルの展示については土日限定でナイトミュージアムというものも開催されているので行ってみたかったのだが予約で満席となっていてこれは次回へのおあずけとなった。

どれもきわめて印象的な作品ばかりなのだが、なかでもウォルター・デ・マリアの作品がおいてある部屋は遠い未来のSF空間のようでもあり現実感が失われていくような不思議な感覚があった。作品が少ないので鑑賞時間は短くなるかもしれないが、どの部屋も長くいたくなるようなところばかりなので案外時間がかかる。

また、併設されているカフェからの眺望、美術館の外にある睡蓮の小径の庭の風景も美しくて必見。繁忙期にはWEBで時間指定のチケットを予約していくのがおすすめ。

南寺

これも、ジェームズ・タレルの作品。繁忙期には整理券をもらって入ることになるのだが、これは整理券をもらってでもみた方がいいと思うくらいインパクトがある作品だと思う。原理としては対したことがないのだが、善光寺の「おかいだん」みたいだなと思った。ただ、シンプルな作品なので、これがどんなものでどんな印象をもつのかは人それぞれだと思うのだが。

ANDO MUSEUM

まだ出来たばかりの安藤忠雄に関するミュージアム。直島だけではなく、他の建築についても設計の過程から模型やそれにまつわるストーリーが展示されている。古い建物の外見からは予想もつかない安藤忠雄感のある館内は、その違和感が面白く、また各種さまざまな建築的なしかけがあるのが面白い。

ただし、安藤忠雄についてあらかじめ予備知識がないと面白くないかもしれないし、サイドストーリーなども聞くためにはベネッセハウスなどが宿泊者向けに開催しているガイドによる説明会などに参加して鑑賞するのもいいと思う。

もちろん、このほかにも面白いところは沢山あるのだが、僕が気に入ったもののポイントだけを紹介してみた。

瀬戸内国際芸術祭2013
直島 – 瀬戸内国際芸術祭


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“瀬戸内国際芸術祭2013(夏開催の直島編)” への4件のフィードバック

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