2017年の年末に、冬の酒田へ行き、そしてそこから新潟まで日本海側を鉄道で移動する旅をしてきた。東京から酒田までは夜行バスを利用してみたが、僕にとってはいままでの旅の移動でもトップクラスにしんどかった。
まず、バスにトイレがなかったので途中で休憩をするのだが、小さいパーキングエリアにとまるのでトイレが埋まっていて休憩時間に間に合わなさそうになったりする。そして、雪のために到着が3時間近く遅れてしまい、これならば始発の新幹線でくればよかったと思ってしまった。もっと冬の酒田の街歩きをしていればよかった。
なんとか酒田港に隣接する「海鮮どんや とびしま」でぎりぎり刺身定食にありつけて朝食を食べる。冬の庄内は地吹雪が吹きあれ大変な旅のスタートだ。その後、山居倉庫まで歩いて行って一度は見たかった雪の山居倉庫の風景を眺める。ここは新緑の頃もいいけれど、静かな雪の風景もまた味わい深いな。
今回の旅はバスと鉄道での移動なので、お酒が飲めるのがうれしい。ということで山居倉庫に併設されている酒田夢の倶楽で庄内の日本酒を楽しみ、ちょっとほろ酔い気分で「こい勢」へと向かう。こい勢はランチでもディナーと同じくお任せ握りがあるので、迷わずオーダーして昼からお寿司を堪能する。白子とか冬の味覚を味わえて本当に満足だ。今年の冬は早めに寒くなりそして雪が多いらしい。でも、日本海っていうイメージ通りでしょ?って聞かれる。まあ、そうだな。でも、寒い。
その後、酒田出発の時間まで時間があるので、オランダせんべいの工場見学をしてせんべい焼き体験をする。醤油味が定番で美味しい。焼きたてもまたいいものだ。酒田駅まで戻って清水製パンでサンドイッチなどを買って「きらきらうえつ」に乗って日本海側を新潟まで鉄道で移動する。夕暮れ時の日本海は幻想的ですらあり、旅をしているなあって思う。海沿いにまで家があって不思議な感じがするな。
新潟に到着して、駅前でクラフトビールを飲み夕食は本日二食目の寿司である寿司安にてお任せ握り。冷凍物は使わないというこだわりで、名物のカステラは和食の域を超えている。こい勢と比較してしまうのだが、ここも美味しい寿司店だな。シメには新潟ラーメンを食べて満腹でホテルに戻る。
宿泊は新潟のホテルオークラ。設備は古いけれど立派なロビーには格式を感じる。でもまあ、駅から遠いのが弱点だよな。翌朝は駅まで30分くらいはかけて歩いて行った。ここから長岡駅まで移動して、ぽんしゅ館で新潟の日本酒を楽しみ、そして駅から少し歩いたところにある小嶋屋にてへぎそばを食べる。へぎそばに関しては十日町の由屋が断トツに美味しくて、あれを知ってしまうと長岡小嶋屋はちょっと物足りないなって思える。
そんなこんなしていると夕方になり帰宅の時間。長岡から新幹線で東京に戻った。年末のちょっとした小旅行、出だしの夜行バスのしんどさは半端なかったが、なんとかこなしていくことができたなっていう旅だった。
この旅の記録:冬の日本海。寿司を堪能する旅。(2017年12月)
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