高雄から台南へ向かう途中にある小さな街に途中下車の小旅行。以前に、台北にある岡山媽媽雜貨舖のオーナーの女性に「なんで店名に岡山ってついているの?」と聞いた際、「台湾に岡山というところがあってそこ出身だから、小さい街だけどいいところよ」って話しを聞いていたので、どんなところだろうかと思っていたのです。

そして、台南に旅行に行くようになり高雄から鉄道に乗っていたら岡山を通りすぎるたびに気になっていたので、今回の旅では橋頭糖廠に行くついでに岡山を通って行くことにした。MRT紅線の終点である南岡山は台鉄とコンコースでつながっていて、そのまま台鉄の駅に行くことができる。そこから一駅で岡山駅に到着。MRTは将来的に岡山駅まで延伸する計画があるらしい。そしたらさらにアクセスは便利になるかも。

台鉄の岡山駅は古くからある駅らしく立派な駅舎が残っている。隅っこには郵便集荷場があって、そこで手荷物預かりもしてくれるのでスーツケースを預けて街にでる。駅前からすぐのところに市場と古い街並み(老街)があったりしてコンパクトながらノスタルジックな地方都市という雰囲気がある。台湾らしい雰囲気があってすごく好きだな。

台鉄岡山駅
この駅の雰囲気が好きだ
駅舎はひろびろとしている(なにもないけど)

駅から歩いて15分くらいのところに光井珈琲というコーヒースタンドがあって、まずはここでコーヒーを飲んで休憩。エスプレッソのコールドラテが美味しいときいていたので頼んでみたのだが、たしかにすっきりしていてかつ濃厚。暑い日にはぴったりだ。なんてことない裏通りの道にこういうコーヒースタンドがあるのがよい。

光井咖啡Wellight Coffee

市場の方を散歩してみて商店の軒先にある屋台みたいなコーヒースタンドを発見する。この家の女の子がアルバイトでやっているのか?という雰囲気もありつつ出てくるコーヒーはちゃんと本格的。手作り感があっていいお店だったなあ。ちゃんと店名もありまして、日晒珈琲というところ。岡山に行ったらここで必ずコーヒーを飲むことをおすすめしたい。

日晒珈琲
市場を散歩する

そして、岡山といえばコーヒーカルチャーだけでなく羊肉料理が有名とのこと。台湾の人にいわせると岡山行ったの?じゃあ羊肉食べてきた?くらい定番らしい。北海道の滝川行ったらジンギスカン食べてきたんだ?と聞かれるようなものかな。ということで行ってみたのは正宗羊肉店という食堂。その名の通り羊肉専門店でシンプルな炒め物から漢方っぽいスープとか色々ある。鍋料理もあって気にはなったのだが、ひとり旅でそこまではきついなと定番であるスープと炒め物を食べてきた。肉の旨みが濃くて美味しかったなあ。お店の雰囲気もよくてすっかりこの街が好きになった。

裏通りを歩く
羊肉料理

岡山駅に戻って台南行きの列車を調べたのだが時間があったので、駅前にある喫茶店みたいな圓豆珈琲でちょっと時間つぶしをしてみる。サイフォンでコーヒーを丁寧にいれてくれて飲めるのだが、これがまた美味しいのです。人懐こい店主夫婦や常連客と話しをしているうちに列車の時間が近づいてきてしまった。今度はもっとゆっくりおいで!っていわれながら店を後にしたのだけど本当にそうだな、岡山では急ぎ足じゃなくてのんびりとした時間を過ごしてこそって感じがする。そして、台湾でまた好きな街ができてちょっと嬉しくなった。

円豆咖啡 Yuan Dow Coffee
岡山駅前にもどってきました、台南に向かいます

この旅の記録:台湾の岡山小旅行(2019年5月)


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