京都丹後鉄道の「あかまつ号」に乗って西舞鶴に到着。舞鶴というと、宮本輝の「錦繍」(好きな作品なのです)に出てくる寂れた風景を思い出してしまう。
西舞鶴は駅舎は新しいけれどロータリーからみえる風景は古びたデパートや、シャッター通りになったアーケードの商店街など昭和っぽさがある。真夏のさなかに来たのであまり街中を歩いている人もいなくてちょっと寂しい感じ。これがさらに冬に来たらまさに「錦繍」に出てくるような裏日本と呼ばれる寂しげな感じだったのかもしれない。
ここでは次の北陸本線に乗るまでの間に時間があるのでランチを食べることにする。早朝に大阪を出発して西舞鶴まで。ずいぶん旅をしてきた感じがある。
ランチは駅から少し歩いて商店街の入口あたりにある魚源という和食屋で食べた。隣が魚屋になっていてここが経営しているような感じ。ここまで来ると日本海の幸が出てくる。海鮮丼は豪華で立派なものだった。西舞鶴、素敵な町ではないかって思える。
平日のランチタイムで街中には全然人がいなかったのだが、ここは満席近くまで混雑していたので人気店なのかもしれない。またはまわりに全然他の店がないから必然的にってことなのかも。ただ、地魚含めて美味しい海鮮を手頃な価格帯で出してくれるので西舞鶴で時間をつぶすにはいところだと思う。
そしてもうひとつ。見逃してはならないのは隣の魚屋。地元でとれた岩牡蠣が置いてあって、頼むとその場でむいてくれる。これがもう最高の贅沢だ。駅でビール買ってきてここで飲みながら食べればよかったと思ってしまった。お酒飲みながら旅行できるのは鉄道旅ならではの醍醐味。夏に来たのであれば、ここで岩牡蠣を食べるのは最高の贅沢のひとつだと思う。
魚源
住所:京都府舞鶴市字引土263-18
時間:11:00-14:00, 17:00-23:00
休み:なし
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