芸術の秋なので、それに乗り遅れるわけにはいかない。ということで、中之条ビエンナーレをみてきた。都心からみえて最も遠い六合エリアから順にまわってきて2日目最後は中之条エリアへ。
この、中之条ビエンナーレを見に来る人たちは、だいたいここからはじまるので、僕は逆から順番に辿っていった。
そして、中之条エリアがもっとも作品が密集していて、徒歩でもまわれるエリアに沢山あるので、ちらっとビエンナーレの雰囲気を体感したいという場合には、この中之条エリアだけを巡っても充分楽しめるようになっている。
中之条駅に接するようにして通運ビルという雑居ビルがあり、電車で来た場合はここをスタートにするといいと思う。会場限定グッズなども豊富なので、あれこれみていくのも楽しい。
そのまま駅から離れて歩いて行くと、おそらくセブンイレブンだったであろう建物を改造した、旧コンビニという展示会場に到着。切り絵をつくって遊ぶことができる。これが、単純なようでいて面白いものを作ろうとすると結構あたま使うのである。
そして、さらに進んでいくと、町中に突然作品が展示されていたりして、ちょっと寂れた商店街の風景とともに不思議な感じがする。2年前はなんか家々にものすごいクサい台詞のラブレターみたいなのがかけられていて、さらに奇妙さがあったのだが、今年はあれやってないみたいだ。その代わりに、シャッターにものすごい細かい絵が描かれていたりするので、それはそれで見応えがある。
ビエンナーレの中心街はtsumujiという複合施設で、ビエンナーレ関連の情報が得られたり、グッズがあるほか、カフェやパン屋さんなどもあって、ちょっとした道の駅のようでもある。受付ではあれこれ現地の情報を得られるので、ビエンナーレ開催中はなんどか立ち寄ることがあると思うし、とりあえずここに来ればいいんじゃないかと思う。
中之条エリアでは、このほか今回の開催では旧廣盛酒造が面白い。今回のパスポートのデザインに使われている小林達也氏の作品はここに展示されている。
もうひとつ、ここで印象に残ったのは「赤の庵」という松枝美奈子さんの作品。赤いロープで小さなスペースを作っているのだけど、そのロープには荷物タグに願い事をかいてくくりつけてある。自分で書くこともできるのだけど、僕が書こうと思ったことが、もう書かれていたので、これでいいやって思った。
で、ここ旧廣盛酒造ではこれ以外にも魅力的な内容なので立ち寄ってみてほしい。
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