ノヴォシビルスク駅に戻ってきた。ホテルに戻って昼寝しようかと思ったのだが、せっかくシベリアまで来たのだからとノヴォシビルスク駅のまわりを散歩してみる。
駅前はバスターミナルになっていて、ショッピングモールのほか小さいキオスクも並んでいたりするのだが、走っている車がボロボロだったり、やたらと運転の荒いバスがいたりするところが、ちょっと西部劇の世界のようなフロンティア世界のような感じがある。現代における西部劇ってこういうことかと思いながらノヴォシビルスク駅へと入る。
駅はかなり大きくてシベリア随一のターミナル駅にふさわしい立派さだ。切符をもっていないのでホームに入ることはできないのだが、すぐ横に駅の反対側へ渡る跨線橋があるので駅を一望することができる。この風景もソビエト時代には写真とか撮ったらめちゃくちゃ怒られそうだな。今回はとくになにもいわれなかったけれど。
近郊列車が駅についてみんなぞろぞろと降りてくる。土曜日のノヴォシビルスクまでお出かけしに来た近郊の人たちみたいだ。みんなどんな生活をしていて、どんな用事があってここに来たのだろう。飛行機の空からみたシベリアはあまりにも閉ざされていて、その閉ざされた世界のなかでの生活がどんなものなのか、想像がふくらむ。
ノヴォシビルスク駅のすぐそばにはシベリア鉄道における開拓の歴史を保存した博物館がある。駅の事務所のなかにあるみたいで、建物にはいって博物館に来たのだけどとかなんとかロシア語で話すと案内の人がやってくる。しかしまあ、向こうはロシア語しかできないし、僕は日本語ということもあり、展示場所に案内したら「あとは適当にみてまわってくれたまえ」みたいな感じで放っておかれる。この方が気楽でいいな。
博物館は小さくて日本の鉄道博物館と比べるとかなり質素なのだが、シベリア鉄道がどのように開拓されていったのか、そしてこのあたりの歴代の駅舎は駅長など昔の人の生活が垣間見える展示もありわりと興味深い。ロシアってヨーロッパに区分されるけれど、アジアの要素も結構あって、そこがまた面白いところなのかも。ノヴォシビルスク駅とともに案外見どころがあって面白い場所だった。
シベリア鉄道博物館
Музей истории Западно-Сибирской Железной Дороги
住所:ул. Шамшурина, 39, Новосибирск, Новосибирская обл
時間:11:00-17:00
休み:日曜日
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