小海線に乗って小淵沢までやってきた。列車は小淵沢駅近くまで来ると、なにを思ったのか突然ほぼ反対方向まで大きくカーブをしながら小淵沢駅に向かっていく。
この突然の急カーブの理由は直線の傾斜がきついとか巨大な石があったとか、政治的な絡みだとか諸説あるみたいだけど、電線もなにもない築堤の上を甲斐駒ヶ岳をバックに走る小海線はすごいきれいだった。
通称「小渕沢大カーブ」には小渕沢駅から歩いて20分くらいで行くことができる。駅から大カーブまでの間は小さなスーパーが一軒あるけれど、大カーブ付近にはお店もトイレもなにもないので長い時間粘る場合にはあらかじめ用意をしておいた方がいいと思う。大カーブの入口くらいのところには路肩に何台か車をとめる場所があるけれど、週末は混み合うこともあるので、駅前あたりの駐車場に車をとめて歩いて行くのもいいかと。
小渕沢から大カーブへの道は雄大な南アルプスの風景を眺めながらの散歩道ですごく気持ちがいい。途中にある踏切もまた雰囲気があってフォトジェニックだ。
大カーブの写真を撮る場合なのだけど、甲斐駒ヶ岳を眺める方向はカーブの内側で東から西の方角を望むため、午前中の方がきれいに写真映えするんじゃないかと思う。僕は午後3時くらいに訪れたので、ちょっと太陽が西に傾きつつありやや逆光気味になってしまった。それでも、この雄大な風景は鉄道がなくても見ごたえがある。
ここを通り抜ける小海線はかなりスピードを落としてすすむので写真に収めやすい。僕みたいにあまり鉄道写真になれていない場合でも、雰囲気的に撮りやすい場所だと思うので、きれいな風景に興味があったら訪れてみるのがいいかと思う。
小淵沢大カーブ
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