この夏は乗り鉄旅をしてみた。1日目は東京から大阪までローカル線の旅。東京から京都までは「ぷらっとこだま」で各駅新幹線の旅をしたことはあるけど、そのときも3時間半くらい。
今回はほぼ1日中鉄道に乗っての移動旅。どんなものだろうと思っていたのだが、案外楽しかった。初日の行程はこんな感じで移動したので記録をつけておく。天竜浜名湖鉄道と遠州鉄道は私鉄なので、青春18きっぷの対象外となる。
東海道本線で東京から熱海まで。平日だったこともあり、ラッシュを逆方向へ向かう通勤列車という感じ。まよわず普通車グリーン券を買ってグリーン車。藤沢を過ぎたあたりからようやくちょっとのんびりした風景になってくる。根府川では海がみえたりしてきれいな風景が広がっていた。でもまあ、通勤列車だな。
熱海発で沼津行きという箱根の山を通り抜けるためだけの路線という感じ。意外と混んでいて座ることができなかった。立ちっぱなしで15分程度の列車旅。
沼津まで混んでいた列車がうそのようにここからはガラガラの電車にのって移動。ロングシートなので、あまり旅している感じはないけれど、見知らぬ駅名や地名が増えてきて窓の外の風景も少し違ってみえてくる。それにしても長い移動だ。
10:28 – 10:47 東海道線(島田-掛川)
島田駅で10分近い乗り換え時間があったのでトイレをすませておく。ここのお手洗いは結構きれいだった。掛川まで3駅くらいなのだけど、駅間が長くて遠くまできたなって思う。それにしても、これもまたロングシートの車両だった。まあたくさん運べるから便利ではあるよな。
10:57 – 11:42 天竜浜名湖鉄道(掛川-天竜二俣)
ここでいきなりローカル色の強い鉄道旅。第三セクターの
天竜浜名湖鉄道の天浜線はもともとは国鉄時代は地方路線で青春18きっぷのポスターにもつかわれた路線とのこと。たしかにこの路線のターミナル駅である天竜二俣駅は旅情感があっていい駅だったなあ。駅前はSLと昼過ぎに閉まる食堂しかないけれど。
のんびりと単線をいくディーゼルカーや味わいある木造の駅舎など、ようやく鉄道の旅がはじまったなあって思える路線だった。いつか天竜二俣からさきの路線も乗ってみたいと思う。
天竜二俣駅で1時間程度の待ち時間があったので駅前にある十文字屋という食堂でランチをしてちょっと近所を散歩してみたりして過ごす。車での旅と違って昼からビールが飲めることと、鉄道以外に移動手段がないところまで来ると自分の足で見知らぬ街を歩いていることに、意外な開放感みたいなものがある。
12:47 – 12:52 天竜浜名湖鉄道(天竜二俣-西鹿島)
天竜二俣駅から一駅だけ移動。なんなら徒歩でも移動できたかもしれないが、そんなに急ぐ旅でもなかったのでのんびり列車を待って移動した。西鹿島駅は遠州鉄道という地元私鉄のターミナル駅で天竜二俣駅より断然都会な感じがある。
13:00 – 13:32 遠州鉄道(西鹿島-新浜松)
遠州鉄道という路線が普通の郊外型路線として存在していて、なんだろう関東でいうと関東鉄道みたいなものなのかな。そんな雰囲気がある。のんびりと30分ほど乗って新浜松というJR浜松駅に隣接する駅に到着。結構混んでいたなあ。
13:38 – 14:14 東海道線(浜松-豊橋)
青春18きっぷの対象路線に復帰。新浜松から浜松駅までちょっと距離があって6分の乗り換えでいけるのかなって思っていたのだが、奇跡的に接続がうまくいって予定より前倒しした列車に乗ることができた。いつもは新幹線から一瞬で通り過ぎるのを眺める浜名湖の風景が、今回はわりとじっくりと楽しめた。外は夏の風景でここら辺でのんびりするのもいいかなあとか思ったりしてしまう。
14:21 – 15:46 東海道線(豊橋-大垣)
東海道線のなかに快速というのがあって、結構な長距離を特急のように駅を通過しながら走る列車の存在を知った。今回乗ったこの列車がそれなのだが、1時間半程度で一気に滋賀の手前までいけるのはすごい。名古屋で途中下車しようかなって思ったりしていたのだが、こんな便利なのに乗ってしまうと降りる気になれず一気に旅程が短縮されて大阪へ向かうことができた。そして、よく寝たなあ。
16:09 – 16:44 東海道線(大垣-米原)
大垣駅で少し時間があったので降りてみたりする。駅前にロータリーがあったり地方の駅だなあって感じがする。そして、普通の旅行であればあまり来ることがなさそうな駅でなんだか感慨深い。
東京から大阪まで旅するなかで大垣に降りるなんて、青春18きっぷ旅ならではだな。ここらへんからまた少し列車が混み始めてくる。米原手前で、これもまた新幹線からよくみえる大きな山がみえて関西が近くなってきたなって思う。そして、道路を走る車がみえたり、田園風景がのんびりと過ぎるのを眺めたり、新幹線とは違う速度での旅もまた楽しい。
16:47 – 18:13 東海道線(米原-大阪)
新快速で新大阪まで。郊外の通勤路線という感じでかろうじて座れたけれど、結構殺伐とした感じもある。窓の外の風景も京都近くなってきて東京とそんなに違わないような風景。
朝に東京を出て夕方には大阪までほろ酔いでやってこられるというのは近いというのか、遠いというのかわからないけれど、青春18きっぷの金額を考えるとずいぶんと安く来られたというのは確かだ。夕方の陽が沈む頃、帰宅ラッシュで混雑する大阪に到着。東京とは全然違う風景だなあって思いながらホテルへと向かった。
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