辛い料理ってあまり得意ではないのだが、ここではその僕の常識すら通じなかった。ここの担々麺は辛いのだけど美味しくてとまらない。そして、また食べたくなる。苦手をこえて美味しく感じるというのはすごいことだと思いながら感動したくらい。勝浦まで来てよかったなと思えるお店だ。
「元祖 勝浦式担々麺 江ざわ」へのアクセス。待ち時間について。
公共交通機関は存在しないので車でのアクセスになる。駐車場はお店で食べる人のスペースしかないので、お店に入れない場合には入口にいる担当社に携帯番号を伝えて呼ばれるのを待つ。このとき、お店の付近に滞留したり路駐したりするのは厳禁とお願いされている。近隣住民からのクレームとかあるのだろうな。
車で来ていれば、10分くらい離れたところに「道の駅大多喜」というところがあるので、そこまで行って買い物とかして待つくらいがいいと思う。待ち時間は昼過ぎの時点で30-40分くらい。細大で70-90分くらい待つこともあるそうだ。
「元祖 勝浦式担々麺 江ざわ」のメニュー
担々麺のほか、ラー油をかける前の普通のラーメンもあるのだが、ここはまあ担々麺を頼むのがいい。「担々麺」「上坦々麺」「チャーシュー担々麺」の三種類。上担々麺は普通のものよりひき肉の量が多くて、チャーシュー担々麺はさらにチャーシューがついてくるという違いになっている。チャーシューが美味しいときいていたので、ここはチャーシュー担々麺を頼む。
辛さは通常のほか「中辛」「大辛」とあるけれど、通常であれば普通が一番美味しく感じられる辛さだと思う。大辛とか頼んでいる人みたけど、どす黒いスープが強烈なのと食べる人もつらそうだった。無理せず普通を頼んでから考えるのがいいと思う。餃子は量が少ないのか昼過ぎの時点で売り切れだった。
冬季限定で「モツ煮担々麺」というのもあって、食べたことがあるのだがこれはちょっと異端児というか、モツの臭みが担々麺の澄んだ辛さを打ち消してしまっているともいえるので、僕はあまり好みではなかった。
江ざわ食堂五箇条について
お店に入って最初に目に付くのは五箇条のただし書き。意識高いラーメン屋さんみたいなのかなって思ったのだが、これはこのお店で美味しく食べるための術という感じで優しさだったりする。五箇条は以下の条文となっている。オーダーのときからこの五箇条にそって展開されていく感じ。
- 赤くて当たり前と思うべし
- 身の程をわきまえた辛さを選ぶべし
- 下からよくかき混ぜて食すべし
- 麺はすするべからず
- どんぶりの底には…
赤くて当たり前と思うべし
お店に入って他の人が食べている担々麺の色の赤さに恐れて、辛いのが苦手な僕としては本当に担々麺をオーダーしても大丈夫なのだろうかって思ったりしたのだが、ここはまさに「赤くて当たり前と思うべし」ということなのだなと実感する。見た目ほどには辛さがなくて旨味が強い味だ。
身の程をわきまえた辛さを選ぶべし
ただし、調子にのって「中辛」とか「大辛」を頼むとあとで後悔することになる。一番美味しく感じられるのは普通の辛さであり、それ以上のものは刺激でしかないんだろうなと思える。
唇を腫らしながら食べるなんて、それは本当に美味しいんだろうか。「身の程をわきまえた辛さを選ぶべし」ということが重要だ。
下からよくかき混ぜて食すべし
真っ赤なラー油の下には味の濃いめの醤油ラーメンがベースになっている。食べる前にラー油と下のスープを絡ませるようにして食べると辛すぎずに美味しく食べられると思う。
ひき肉もいいアクセントになっていて麺もスープにからみやすく見た目よりも美味しいのです。
麺はすするべからず
さて、いよいよ食べ始めるわけだけど、普通に麺をすするとラー油の辛さでむせてしまう。レンゲに少し麺をのっけてすすらずに食べていくのがいい。慣れるまではスープと麺はべつべつに食べるのが食べやすい。汗が出てくるのでハンカチといわずハンドタオルくらい持って行った方がいいくらいだ。
辛さもそうだけど、よく炒めた玉ねぎの甘みがラー油の辛味に奥行きをつくっている。玉ねぎがこんなに美味しいとはって思うくらい。チャーシューも豚肉の甘みを感じるというか、このラー油のスープとマッチしているな。辛いのが苦手でもこれは食べてしまう。
どんぶりの底には…
そして、ここはもうスープまで飲みきってほしい。丼の底には粋なしかけがある。汗をかいてすっきしたなあ。サウナ入ったあとみたいだ。
たまにはこんな辛い料理を食べてみるのもいいなと思ったが、デートとかには向いてなさそう。ひとり、または気の知れた人と行くくらいがいいと思う。
元祖 勝浦式担々麺 江ざわ
住所:千葉県勝浦市白井久保296-8
時間:11:30~18:00(スープがなくなり次第終了)
休み:月
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