すっかり秋めいてきた群馬の中之条で2年ごとに開催されている「中之条ビエンナーレ」を観てきた。
六合~暮坂と進んで、中之条エリアの手前にある沢渡エリアに立ち寄る。沢渡では、暮坂峠から降りてきて最初のスポットである蛇野と、そこから中之条へと向かう途中にある丸伊製材所に行った。
蛇野
前回、訪れたときに比べてがらりと雰囲気が変わっていて、白い枠組みみたいなものが張り巡らされていた。ここを伝って作品までアクセスするらしい。前のときも感じたのだが、秘密基地のような不思議な雰囲気が増している。
今回の作品は家をフルに活用するというよりも、その外側を拡張していく方向で作られていて、これは今後は恒久的に展示されるみたい。まだまだ造り途中みたいなのだが、かなり入り組んだ感じになっていて、これが結構楽しい。子供が廃墟を改造して作った基地っていう言葉がぴったりするかなあ。
丸伊製材所
製材所の跡地を使った作品が展示されている。ここも養蚕業への影響を受けた作品が多く展示されていて、とくにこれはもうすごい!と思ったのは、小板橋慶子さんの作品。
お蚕さんのはき出す糸を使って、なんだか不思議な夢のような空間を作り出しているのだけど、僕もカンボジアで養蚕に少しだけ関わっているだけに、この作品のインパクトと大変さを感じる。すごいなあ。
ところどろこに青い色でメリハリをつけているのだが、これがまた美しい。とくに光を通してみると不思議さが増すし、ちょっと風にゆられた風情などもまたきれい。
この人の美的感覚ってステキだし、これ作る労力ってすごいだろうなと思う。必見の作品。
あとは、野菜とかを売っているショップが出店していて、あれこれ野菜を買ってしまう。中之条ってとにかく野菜があり得ないほどに安いという印象で、どれも質が高い。
そして、自家製いちごシロップを使ったサイダーがあって、それを頼んでみたのだが、絶品な味だった。
ショップの店員さんもステキで、翌日改めて作品をみるついでに来てみたのだが、どうも土曜日のみの出店だったみたいで、いちごサイダーは飲めず・・残念。
沢渡エリアは展示作品は少ないものの、必見のエリアだと思う。
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