旅行者がルアンパバンに来る理由は、ここの町並みが世界遺産に登録されていることと、あとは毎朝の托鉢をみたり体験したりするために来るのだと思う。
この町は、メインストリートである、シー・サワンウォン通りやサッカリン通りを中心に、小さな旧市街のなかに80あまりの寺院があり、多くの僧侶が暮らしている。
毎朝、彼らが托鉢に出る風景がルアンパバンの町並みとともに有名なのだけど、すっかり観光化されているところもあり、メインストリートでは情緒もないただの喧噪のなかで、観光客による僧侶への配給所みたいになっているところもある。
僕が面白いなって思ったのは、僧侶がその通りの角を曲がったところで、カゴを抱えている子供たちに托鉢を受けたものをあげているシーン。たぶん、この子供たちはこれをどこかへ持っていって換金して、お菓子代を稼いでいるのだろうが、こういう循環する世の中って面白い。
托鉢の開始時間は、だいたい夜明け前後から7時過ぎくらいまでの間。6時ちょっと前には通りのどこかで托鉢がはじまっている。サッカリン通りでは、托鉢を実際やってみないかと客引きがすごいいて、結構面倒。郊外のホテルに泊まっている観光客はバスに乗ってどんどんやってきて、日帰りツアー客で賑わうビーチみたいになっている。
なので、僕としては王宮横の通りとか、サッカリン通りから一本裏通りに入ったところの方が静かでおすすめ。なんといっても、この街は観光客も多いけれど、僧侶も多い。托鉢はありとあらゆるところでみることができる。ピークタイムは6時半過ぎくらいから。
もはやこの時間帯になるとサッカリン通りは渋滞もすごくて近づく気にもならない。これが観光のパワーなのかって実感する。とはいえ、裏通りでは昔ながらの風景。
地元の女性が僧侶とひと言くらいの会話を交わしたりして、テンポよくお米をわけていっている。わんこそばをやっているみたいだ。こういう風景が毎日ここでは繰り返されていて、僕が日本で朝ご飯を食べたりしているときも、こんな静かな風景のなかで托鉢をやっているのかと思うと、不思議な感覚がある。
下におすすめの場所、いまいちなエリアの地図をつけておいたので、参考にしてみてもらいたい。とはいえ、まあ個人の趣向の問題ではあるので、あちこち歩いてみて落ち着けるところを見つけてみてほしい。
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