2015年はコパカバーナで迎えた

2014年の年明けは日本で迎えて、コルコヴァードの丘でしめた。わりかしドラマチックな一年だったな。

そして2015年のはじめはコパカバーナで迎えた。正確には年明けの瞬間はバビロニアのベランダバーだったのだけど。ファベーラで迎える新年もかなり楽しい。花火をみたあと、ファベーラの宿へ行って友人とばっちり冷えたスパークリングワインを飲んで「まさか、ここで一緒に年越しすることになるとはね」みたいな話をしたりして。

ということで、コパカバーナでのカウントダウンについて。

全長4キロあるコパカバーナのビーチをつかって12月31日の夕方からカウントダウンのイベントがはじまるのだけど、このイベントには200万人が参加するとのこと。MRTの張り紙でそんなことが書いてあって、本当かよって思っていたのだけど、たぶんそれくらいはいたんじゃないかと思う。

それだけの人がやってくるので、コパカバーナに通じる道はすべて歩行者天国となり封鎖される。メイン通りのアトランティカ通りもリオスル・ショッピングモールのところで封鎖されていて、トンネルからコパカバーナ側には入ることができない。この規制は1月1日のお昼くらいまでされていたので、カウントダウンのイベントに参加するにはコパカバーナ界隈のホテルに泊まるのがもっとも楽だとは思う(ただ、すごい値上がりしてんだけど)。

僕はアトランティカ通り沿いのアウグストゥス ホテルに泊まっていたのだが、深夜3時過ぎまで遊んだあと、くたくたになってホテルに歩いて戻れるのは本当に便利でよかったなとしみじみ感じた。

コパカバーナのカウントダウンイベントについてはもうひとつ大事なことがあった。このイベントにはみんな全身白い服装でやってきている。年末年始は白い服装で年越しするのがリオデジャネイロのスタイルらしい。たしかに、さわやかで気分一新した感じもありいいかも。白い服はショッピングモールなどでも山ほど売られているので、現地調達するのが便利。

コパカバーナのカウントダウン

ビーチのなかには3カ所もステージが設営されて、それぞれにライブをやっている。僕はレメとメインの会場しかいかなかったんだけど、レメはずっとサンバチームなんかが演奏していてすごい盛り上がっていた。

地元の人がいうには「レメが一番地味なんだよね」みたいなことを話していたのだけど、ほかはいったいどれだけ盛り上がるのだろうか。

レメのライブ会場
レメのライブ会場

コパカバーナのカウントダウン

僕は軽く食事をとったあと、レメのライブ会場でさんざん遊んで23時過ぎにはバビロニアに向かった。年末年始のこのタイミングでもバイクタクシーはいてくれて、それはすごい便利。6ブラジルレアルという通常の3倍の金額なのはまあ致し方ない。深夜&割増料金みたいなものだ。

バビロニアではファベーラの宿で少し休んだ後、すぐそばにあるベランダバーへ向かう。ベランダバーは地元のひとたちや近隣のやどから来ている人でテラスが落ちそうなくらいの満員ぶり。お酒を飲むのも一苦労するので、上の階へ少し避難して、カウントダウンの花火を待つことにする。

コパカバーナのカウントダウンコパカバーナのカウントダウン

カウントダウンの花火は午前0時からはじまる。24トンだかそのくらいの途方もない量の花火をわずか16分間のうちに打ち上げるので、その迫力はもうとんでもない状況になる。ビーチで下からみるか、ファベーラで横からみるか、かなり悩んだのだが、横から見る方が花火の美しさを楽しめそうだなということでファベーラにあがってみたのだが、コパカバーナのビーチを覆うように打ち上がる花火は圧倒的だった。

沖に停泊している客船があまりに花火と近いので危ないんじゃないかと思っていたのだが、どうもリオのほかの会場では実際花火が船にあたって炎上しているというのがニュースになっていた。

コパカバーナのカウントダウンコパカバーナのカウントダウンコパカバーナのカウントダウンコパカバーナのカウントダウン

そのあと、24時過ぎてからはメイン会場のライブでなんとセウ・ジョルジのライブ!

セウ・ジョルジはブラジルでかなり人気なのにライブをあまりやらないとのことで、かなり盛り上がっていた。

僕は10年くらい前に来日したときのライブに行ったのだが、渋谷のクワトロでステージからフロアまで降りてきたり、ものすごく感動して楽しかったので、また日本に来てくれないかと思っていたのだが、まさかここで再会できるとは。

なかなかこの楽しさを分かってくれる人がいないのだが、時間の経過を感じないセウ・ジョルジのライブの素晴らしさがあったな。

コパカバーナのカウントダウンコパカバーナのカウントダウン

コパカバーナのカウントダウン夏の夜の雰囲気のなか、ときにはビーチに座ったりして、お酒を飲みながら眺めるライブはいままでにない年末年始の過ごし方で、日本でわびさびな雰囲気で静かに過ごすのとは真逆の楽しさがある。

なかなか来られる場所ではないけれど、こんな年越しもいいなあと思いながら、あっという間に時間が過ぎていった。

帰り道、通りには泥酔して転がっている人がたくさんいたし、ずいぶんスリとかも多かったみたいだが、貴重品には気をつけて参加した方がいい。アトランティカ通りには臨時の派出所とか救護所もたくさん出ているので、酔っ払う前に確認しておくのもいいかと思う。


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