豊田屋で痛風鍋と浅草無双

東京の東側、平井という総武線のなかでも飛びきり超マイナーなエリアにありながら、年々予約がとれなくなってきている居酒屋がある。

夏場は夕方くらいに行くと、いったいいつから飲んでいるんだっていうようなおじさん達がいて面白い。しかし、この居酒屋が本領を発揮するのは冬場の季節。とくに「あんこう鍋」が美味しくて有名。ということで、久々に豊田屋に行ってきた。

総武線の平井駅(という駅があるのです)の北口から徒歩数分のところにある小さな居酒屋。巨大な「浅草無双」と書かれた看板がやたらと目立つ。これがなんなのかはあとで分かった。

どうでもいい話だと思うけれど、お店にいくときに平井駅で待ち合わせをすることがあったら駅の広告にある不動産屋の広告をみていると飽きない。月額2.8万円のアパートとかが掲載されていて「ここ本当に都内かよ」って思うとともにどんな部屋なのか気になる。

浅草無双の看板がものものしい
メニュー

前置きが長くなってしまったが、お店は狭くてカウンターと男四人で座るとぎゅうぎゅうになるテーブル席がいくつか。奥には座敷があるけれど、ここの狭さもまあ似たようなものか。トイレは汚くはないがきれいでもない。

メニューは鍋物以外にも結構あるけれど、生ビールはないので瓶ビールをお願いする。

しかし、この店では瓶ビールは高級品であることを知る。

このお店では、だいたい1円あたりのアルコール度数がコストパフォーマンスの指標になっている感じで、みんな焼酎を飲んでいる。あとは、浅草無双。

浅草無双

で、この浅草無双は日本酒だったのだが値段がソフトドリンクみたいな金額。コップになみなみ注がれてお得感がすさまじい。おそるおそる飲んでみるのだが、意外と飲み口が爽やかでイケてしまうのがまたコワイ。とはいえ沢山飲んじゃったけれど。

鍋物に行く前に何品かを頼んでみるのだが、これがどれもなにが出てくるのか不安になるくらい安い。しかし、出てきたものは普通に美味しい。不思議なお店だ・・。

鮟鱇、牡蠣、白子、あん肝が全部入りの通称「痛風鍋」
痛風鍋が食べ頃

ということで、鍋を頼んでみる。いままでここに来たときは「あんこう鍋」頼んで、余力があれば「あん肝鍋」か「白子鍋」を頼んでみるのだが、食べログの写真をみていたら全部盛りみたいな鍋の写真があってすごい迫力。

ためしにお店の人に写真みせて「これ頼めますか?」と聞いたらすごい不機嫌そうに「高いし、量多いけれど食べられんの?考えてみて」とすぐにはオーダーを受けてくれず。なので、同席者達と綿密に相談をして完食ができると合意したので、改めてオーダーしてみた。たしかに・・「あんこう」「あん肝」「白子」「牡蠣」が全部入った鍋はここでは抜群に高いよな。セレブな感じする。

で、出てきた鍋はこれ。具材が鍋からはみ出していて迫力がすごい。つつきたくなるが、このお店では鍋物に関してはすべてお店の人にまかせなくてはならない。これは鉄則であり、不滅の掟。逆らうと面倒なことになるし、楽しくないのでやめたほうがいい。

しばし待っていると具材が落ち着いてきて、お店の人の指令をもってして食べ始める。もう・・このラインナップは完全に痛風になりそうな鍋だよな。まさに痛風鍋。でも、これがまたうまい。鮟鱇や牡蠣だけじゃなく、あん肝や白子もいいアクセントなって一気に食べきってしまう。そして、シメはこの出汁が出ている鍋でうどん。大丈夫かってくらいの量になってしまったが全部食べてしまった。

あっという間に完食してシメにうどん

それでいて料金は四人でたべて一人3,000円そこそこ。このお店では少し高くついたなってくらいの金額なのだけど、えらい安い。ロケーションはお店の雰囲気は人を選ぶところがあるにせよ、それを乗り越えても美味しさと満足感を得られるお店だと思う。

豊田屋
住所:東京都江戸川区平井6-15-23
時間:16:30~23:30
休み:日曜日


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