ハノイ名物の鍋料理「チャー カー ラボン Cha Ca La Vong」へようやく行けた。

今回ハノイへ旅行しようと思った理由のひとつは、今度こそチャーカーラボンに行って本物の鍋を食べたいと思ったから。前回来たとき(2015年)、まさかのチャーカーラボンの偽物レストランであるチャーカーラ”ク”ボンへ行って美味しく鍋を食べてしまったのだ。店は偽物だけど鍋は美味しかった。でも、これちょっとすごく悔しい。だいたい結構高かったし。

衝撃の体験:Chả Cá Lã Vọng(チャーカーラボン)の偽物に行ってしまった

ということで、今度こそは本物を食べたい。ホテルをチェックアウトしてランチに食べようとお店を探しにでかけた。チャー カー ラボン Cha Ca La Vongはハノイ旧市街の北側にある西湖の近くにあるみたいだ。前回もここまでは来たはずなのだが全然記憶がない。しかし、にっくき偽物レストランであるチャーカーラ”ク”ボンはつぶれたみたいだ。お店見つけられなかったし。

とはいえ、本物のレストランもなかなか見つからない。ここなはずなんだけどなあ、と扉のあいた家に入ってなかにいたおばさんに聞いたら「あんた、チャーカーラボンはその階段あがった2階よ」っていわれる。めちゃくちゃ分かりづらい!

お店の入口はいったん右側入口から入ってドアがしまったところにある階段をあがる。左にあるお店はなんと違うお店だという。

そして、このお店の隣の家にあるCha Ca La Vongはどうやら偽物レストランらしい。幸いにも閉まっていたので騙されずにすんだのだが、今度はお店の名前まんまじゃん。騙すレベルがあがっている。というか、本家のお店がのどかすぎるだろう。隣に偽物のお店があって「ああ・・あっちは違う店」とかいってる場合じゃないと思う。

さて、細い階段をあがってみるとたしかにお店があった。一軒家の2階にある食堂って感じだが、ここは創業が1871年というハノイでも超老舗なレストランなのです。それにしてはやる気がみじんもみられないのだが、続々人がやってきて(みんな知ってるのね・・)あっという間に満席になった。これが老舗の余裕ってやつなのか。

メニューはチャーカーラボンのみだという。これ料理の名前だったのか・・。吉野家が牛丼っていう店名で牛丼だしているみたいな感じか。それでいうと、お店の名前って重要だな。料理名と店名を一緒にしてはいけない。

ビールを飲みながらしばらく待っているとペラペラなアルミ鍋にすでに揚げられた白身魚がはいって出てきた。これがライギョの揚げ物らしい。店員さんは結構な塩加減強めな接客なのだが、僕が外国人だと知っているからなのか、ちらっと僕をみたあと鍋をつくってくれた。

席につくと鍋セットが到着。メニューこれだけだからね。
お店のひとが作ってくれた。この状態でしばし待てという。
ビールを頼んだ。飲んで待ちます。
野菜がしなしなになってきたら食べ頃
米麺、ピーナッツなどを混ぜてつけダレにつけて食べる。うまい。

地元客は自分で作っていたからこれ特別サービスだったみたい。なぜならば、あとから来た外国人旅行者にはなにもせずに放置していたから(代わりにといってはなんだが、僕が簡単に説明した)。

鍋にはピーナッツ油が結構な量はいっていて、そこへ大量のディルやミントや青ネギなんかをつぎつぎと投入していく。そして、ビールを飲みながらしばし待つ。野菜たちがちょっとクタッとしてきたら、ニョクマムベースのちょっと甘辛いつけダレにピーナッツをトッピングでいれて、一緒にでてきた米麺とともに鍋の料理を食べていく。最初の油の量をみて重めの料理かなと思いきや、ディルの爽やかさが効いていてするっといくらでも食べられてしまいそうだ。

ちなみに、このつけダレはマニアックコースとしてエビを発酵されたベースのタレもあるらしいのだが、僕にはまだ早かったのか有無をいわさずニョクマムベースのものがでてきた。というか発酵エビのたれはクセが強くてベトナム人でも通好みなものみたいだ。

こうして食べてみると、食べ始めの感じは偽物レストランもいい線いっているのだが、本家チャーカーラボンは途中で食べ飽きることもないし、あれだけ油っこいものを摂取しているのに後味は爽やかさすら残っていて重さがない。これが本物の味というものなのか。

ちなみに、偽物レストランとちがってこちら、支払は現金のみですがビールいれても1000円しなかったはず。やっぱ激安だわ。クレジットカード払いなんて必要ない。地元の人たちも仕事の合間のランチに食べに来ているみたいで愛されているいいお店だなあ。店員さんは一見すると冷たそうですが、じつはすごく優しくて食べ方含めていろいろ教えてもらった。ツンデレか。

ようやく本物のチャーカーラボンを食べることができてよかった。これはみんな絶賛するわけだ。ハノイでしか食べられない味だと思うので、この街へ来たらぜひとも行ったみた方がいいと思う。

チャー カー ラボン/Cha Ca La Vong
住所:107 Nguyễn Trường Tộ, Quán Thánh, Ba Đình, Hà Nội
時間:10時30分~14時00分、17時30分~21時00分


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