この旅でなんども出てきたホアンキエム湖というのは、ハノイ旧市街にある湖というにはちょっと小さいが、池というには大きい、かといって沼というネーミングはちょっと違う。この湖のまわりがハノイという街のオアシスみたいになっている場所なのです。
湖は平坦な場所にあって周囲は約2キロ。昼に歩くには暑すぎるし、夜に歩いてもよくわからない。ということで、ここを散歩するのであれば早朝にいくのがいいと思う。実際、朝早くから旅行者だけではなくハノイの人が散歩していたり、近所話をしていたり、新聞を読んでいたり、はたまた子供が遊んでいたりとなんだかとても平和な感じなのです。
4月下旬のハノイの朝はちょっとひんやりするくらいだが、一周歩きおえる頃にはギラギラと太陽が照りつけはじめてくる感じ。ということで、朝食の前に散歩をしてきた。前回の旅行でもやっぱり散歩していた。そのときの記録はこちら:ホアンキエム湖さんぽ
ホアンキエム湖の北側から出発をする。ホアンキエム湖の名前の由来は昔の王さまが亀から授かった剣で戦いに出て勝ったので、それをここで亀に還したという話しから来ているみたい。なので、ここでは亀はとても大切にされています。湖のなかにある島には玉山祠という廟があってベトナムの聖人を奉っている。
しばらく歩くと広場というか交通のカオスみたいなところに出てくる。ドンキンギアトゥック広場はハノイ旧市街の中心地みたいなところで東京でいうところの渋谷と新宿があわさったような場所だ。夜は歩行者天国になって人で賑わう広場も早朝は静かでのんびりとしている。
ここからホアンキエム湖を反時計回りに歩いて行くことにする。湖の西側はわりと賑やかな場所があっておしゃれなカフェなんかもあったりする。ちょっと奥にいうとハノイのランドマーク的な存在であるセント・ジョセフ教会があったりするのだがそれは後で行こう。ジョギングをしている人や散歩している人、掃除をしている人、いろいろな朝があるのだな。
やがて湖のまんなかに見える小さな建物は亀の塔といって、ここに棲む巨大な亀を奉っているとのこと。ホアンキエム湖は実際に巨大亀が棲んでいるらしく、一時治療のために捕獲されたみたいで体重は200キロあったとのこと。ネットニュースで写真みたが、大人が上に乗っかるくらいの大きさがあって浦島太郞が乗った亀なんじゃないかっていうくらいの大きさだった(ロイターの記事はこちら)。
ということで、湖の南側をぐるっとまわって左側にみえるのはハノイ中央郵便局。フレンチコロニアルな外観が湖の風景によくあっていて落ち着いたエリアだ。ベトナムの郵便局って朝早くからやっていて、むかしはよく友だちにエアメールを書いて送っていたなあって思い出す。最近は全然手紙とか書いていないや(たぶん、前より夜に飲み歩いているせい)。
東側にはちょっと大きめの公園や市庁舎などがあったりして大きな建物が並んでいたり静かな雰囲気。この公園をはさんで西側がカジュアルで東側が静かというのがセントラルパークをはさんだニューヨークの街みたいだなとか考えながら歩いていた。
ということで、のんびり歩いて30-40分くらいで湖を一周してしまう。ホテルに戻ってシャワー浴びて朝ごはん食べてちょっとひと休みしてチェックアウトのための荷造りをはじめた。
ホアンキエム湖
コメントを残す