チャイティーヨー日帰り巡礼の旅
ヤンゴンまできたなら、ちょっと無理してでもチャイティーヨーのゴールデン ロックを見た方がいいよというミャンマー人の熱烈なオススメもあって行ってみた。
移動はこちらに住んでいるミャンマー人の知り合いの方が車を出してくれたので、公共交通機関を一切利用しない豪華な行程。
ヤンゴンを出発したのは朝4:30。早すぎだろう・・・と思うが、チャイティーヨーまでは片道5~6時間はかかるみたいで、日帰りだとこれでもぎりぎりの出発時間帯とか。今日1日・・だいぶ体力使いそうだな。
ヤンゴンを出た車は片道3車線くらいあるハイウェイを北上していく。ヤンゴンと首都ネピドーの間には立派な高速道路が整備されている。ネピドーに移転した公務員たちは、週末になるとこの高速を使ってヤンゴンまでやってくるらしい。なので、週末のバスは常に満席とのこと。すごい立派な高速道路で時速100キロくらい出せる。
明け方は高速道路のサービスエリアにて迎える。2013年12月にできたばかりの休憩所とのことで、トイレなども含めてすごいきれい。日本みたいだなと思いながら朝食にモヒンガーというミャンマー式な米麺を食べる。
ベトナムのフォートも、カンボジアのクイトゥーとも違う、魚醤がたっぷり使われた麺料理はクセがあるが1度は食べてみるのをおすすめしたい。
ここから高速道路を離れてサイドウェイに入っていくと、途端に景色に彩りが出てくる。朝もやのなかを出勤していく人たちなどがみえたり、朝食の準備をしている市場の横を抜けていったり、鉄道の線路を越えていったり。
ミャンマーの朝の風景のなかを通り過ぎていく。
やがて、大きな河のたもとに車が出てきたところでちょっと休憩。
ヤンゴンの東部には、シッタン川という大河が流れていて、ここは第二次世界大戦末期に敗走を続ける旧日本軍が渡河をして部隊の大半を失ったという出来事があった。僕の大叔父にあたる人も、このときに亡くなってしまい、いつかは来てみたいなと考えていたが、まさか本当に来ることができるとは。
間近でみるシッタン川はあまり雄大で、乾期でこの水量なら渡河しようとしていた雨期だともっとすごかったのだろうなと容易に想像がつく。こんなところを限界まで体力を消耗していた人たちが渡ろうというのはあまりに無謀だったと、いまなら思うけれど、当時はそんな状況じゃなかったのだとも思う。
いまでは大きな橋がかかっているシッタン川を過ぎて、うとうとしているとキンブンの街に到着。
ここからチャイティーヨー山までは乗り合いのトラックに乗って移動する。
キンブンからチャイティーヨーまでの乗り合いトラックは一列に6人がけで、かなりぎゅうぎゅうに押し込まれる。移動している時間は実質的には20分くらいだと思うが、行き違いの通過待ちとか、お布施のお願いとかを聞いていると実質は40~50分くらいかかる。荷台よりトラックの運転席に座る方が値段が少し高いがラクらしい。しかし、競争率が高いので、なかなか座るのは大変そうだ。
僕の感想としては、ジェットコースターみたいで一度は乗ってみるのも楽しいけれど、二度は乗りたくないというところ。ひざも痛いし、ぎゅうぎゅう詰めだし。。
洗濯機に放り込まれたようによれよれになりつつ、ようやくのことで山頂まで到着。
外国人はゴールデンロックのエリアに入域するためには別途6ドルが必要となる。
チャイティーヨー・パゴダにあるゴールデン ロックは、ミャンマーの仏教徒における聖地であり、巡礼地となっている。この重力を否定するかのようなゴールデン ロックの佇まいをみると、なにかこうみえない力があるんじゃないかって信じられてくる。
岩は金箔がはられており、男性であれば金箔をはることができるので直接岩にふれてきた。
手荷物等は持ち込むことが禁止されているので、金箔だけをもって行かなくてはならない。
間近にみるゴールデン ロックはちょっと触れることをためらうような迫力がある。
なんとか金箔をはりつけてみたが、不謹慎かもしれないが、こんな神々によるジェンガの遊び場みたいなところだなと思ってしまった。
僕は午前中に訪れたけれど、できれば夕方から来てそのまま山頂で一泊、翌朝ゴールデンロックで夜明けを迎えるのがオススメということ。たしかに、この美しい風景のなかで過ごす夜や朝は気持ちがよさそうだ。
ヤンゴンからのルートでは、このチャイティーヨーに加えて、中間地点にあるバゴーの寝釈迦仏や街を観光するのが一般的で、日本人には馴染みのあるところがあるので必見だと思う。
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