高知に来て一度は行ってみたいと思っていたのは沈下橋なのです。沈下橋というのは、四万十川にかかる簡易的な橋のことで水害があっても橋が流されたり、二次被害が起きないように橋の欄干がなくて水害の際には橋が川に沈んでしまう橋のこと。
四万十川以外にも見かけることはあるけれど、沈下橋といえばここが本場じゃないかって思う。
ということで、鉄道でアクセスできる沈下橋を探していて見つけたのは土佐くろしお鉄道の若井駅。なんと窪川駅と若井駅の間は土佐くろしお鉄道の管轄らしく、青春18きっぷなどJR線のみで有効のきっぷは使えないらしい。僕は使っていなかったのだが、鉄道でアクセスする人は注意が必要だと思う。
若井駅はちょっと高台にホームが一面だけある小さな駅。窪川から一駅なのだが、もはや周囲にはまばらに住宅地があるくらい。なにもない駅です。
若井沈下橋は駅から田園のなかを歩いて10分くらい。かつては住民の足だった沈下橋だけど、いまではすぐ横に立派な橋がかかっていて沈下橋を使うのは物好きくらいな気がする。
観光化された沈下橋もあるなかで、ここは結構マイナーというか地味というか。なので、立ち寄る人もいなくてのんびりできる。30分以上いたと思うけれど、他に橋にやって来る人はひとりもいなかった。
橋に腰かけて四万十川を眺めたり、寝転がって空を眺めたり。なんだか春の空気を全身に感じるいい時間だったなあ。なにせ次の列車まで1時間くらいあるので心ゆくまでのんびりと時間をつぶしていた。
ここまでは、窪川駅でレンタルサイクルを借りてくることもできるみたいなので、時間があれば来てみるのもいいと思う。ただの橋と思うなかれ、こんなに近くに川を感じられる場所ってなかなかないと思う。
若井沈下橋
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