冬至、常磐線の海のみえる駅旅。

2018年の旅の締めくくりは冬至の日の前後に海の見える駅をまわってきた。常磐線の日立駅は地元出身の世界的な建築家である妹島和世が監修して2011年に建て替えられたのだが、ガラス張りの駅舎から太平洋が一望できるという。

太平洋からのぼる日の出を日立という街でみたいなあと思っていたのだが、なるべく朝遅い時間な方が行くのが楽だよなあと思い、向かったのは冬至前後。これならば7時前に日立駅につけばいいのでいいので出発の時間が少しだけ楽になった(とはいえ、深夜みたいな時間なのだけど)。

日立駅
これが駅だとは。美術館みたい。
日立駅

日立駅前の駐車場に車をとめて駅に向かう。この日はあまり天気がよくなかったのだが、それでもだんだんと明るくなってくると、真っ暗だった目の前の風景が空と海にわかれて見えてきてすごく美しい。平屋の駅舎だとこの風景が見えなかったわけだが、この駅舎を作って誰でも見られるようになったって素敵なことだな。

太陽があがってしばらくすると駅に併設されているシーバーズカフェが開店したので朝食を食べることにした。日立駅自体が海から見て高台にあるので海がかなり下の方にみえて浮かんでいるかのように感じられる。不思議な感じがする。朝食にサンドイッチを食べたのだけど、普通に美味しくて見はらしがいいだけじゃなくて、食事も楽しめるカフェだった。

シーバーズカフェ、海がかなり眼下に見えるので浮かんでいるかのような感覚がある
朝食にサンドイッチ。美味しかったなあ。

日立から少し北上して福島県に入る。常磐線のいわきより北側は2018年にはまだ東日本大震災による不通区間があったこともありかなり寂しい雰囲気がある。国道を走る車も圧倒的にトラックが多い。末続駅ってそういう場所にあるのだが、駅には花壇がおかれて大事にされている感じがすごくある。無人駅なのだが、人の温かみみたいなものを感じられるいい場所だった。この駅に来たのは、駅から海の見える駅だということがあるのだが、津波は駅のところまできたみたいで護岸が新しくなっていたりした。もう10年近くなるが、地震の残したつめあとを感じる風景だった。

末続駅
ちょうど広野方面行きの列車が到着

いわきに戻ってきてランチには魚栄にてランチを食べる。大串のうなぎはボリュームが圧倒的。そして、肉厚のうなぎは外側がパリッと焼かれていて、なかはふんわりとした完璧なうなぎの焼き方。じっくりと、ゆっくりと焼き上げられたうなぎは最高に美味しい。僕のなかではトップに近いうなぎの名店だと思っております。

魚栄でうなぎ

魚栄でうなぎを食べて、あとはもうこの小旅行のプランはとくになし。山道を抜けて奥久慈の方に行ってみるかと向かったのは常陸太子駅。山の中にある小さな静かな町だ。ここは奥久慈シャモの産地でもあるので、弥満喜という小料理屋さんでシャモ料理を食べることにする。数時間前にうなぎを食べた件はとりあえず横に置いておいて欲しい。シャモのすき焼きは肉の旨みがあり、甘辛いすき焼きのタレとよくあうのです。締めのラーメンまでしっかり食べきってしまった。

奥久慈シャモのすき焼き
常陸野ネストビールを造っている木内酒造にも立ち寄った

食後に町を少し散歩して地図を眺めて、久慈川沿いの国道を水戸方面に抜けていくと山道も通らず楽に帰れそうだ。ということで、のんびりと国道を走っていく。奥久慈って思っているよりだいぶ遠い。途中に常陸野ネストビールで有名な木内酒造があるので立ち寄ってみた。夕方だったこともあり評判のいい蕎麦店には入れず。車だったので試飲もできずビールだけ買ってあとにした。早朝からお昼くらいに旅程をつめこんであとは、ちょっとぐだぐだな旅だったのだが、海の見える日立駅、末続駅はそれぞれに印象に残る風景だったなあ。たまにはこういう旅もいいものだと思った。

この旅のまとめ:冬至、常磐線の海のみえる駅旅。(2018年12月)


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