旅行前に立ち読みしたガイドブックに載っていた「ノヴォシビルスク州立郷土博物館」というところにやってきた。目の前はレーニン広場になっていてものすごく立派なレーニン像、そしてその奥にはロシアで最も大きな規模をほこるノヴォシビルスク国立劇場がみえる。あの建物つくられたのが1945年ということで、まあシベリアを代表する建物のひとつだと思う。
ノヴォシビルスク州立郷土博物館はそのほぼ向かい側の古い銀行みたいな建物に入っていて、結構規模の大きな博物館になっている。ロシアそしてソビエト連邦におけるシベリア開拓の歴史が保存されて展示されている。すごく古い地図があったのだが、そこには日本でいうところの北方領土というエリアは開拓していないことになっていて、どちらかというと日本に区分されているようにみえるものがあった。そうか、昔はそうだったのかと思うわけだ。
それにしても、ほんの100年くらい前まではシベリアは未開の地であり、素朴で質素な暮らしをしていたのだなって思う。僕の祖先は第二次大戦でシベリアに10年近く抑留されていたのだが、よくここから日本に戻って来ることができたなあって思う。
戦争が起こした悲劇の話しもあるのだが、普通の人の暮らしはすごく質素でシベリア鉄道の発展とともにこの街も大きくなったんだなっていうのがわかる展示になっている。昔は服を作るのも大変そうだな。ノヴォシビルスクの時差は日本と2時間しか離れていなくて時差からすると近いのだが、感覚としてはすごく遠くにきたような感覚になった。
ノヴォシビルスク州立郷土博物館
Новосибирский государственный краеведческий музей
住所:Krasnyy Prospekt, 23, Novosibirsk, Novosibirsk Oblast
時間:11時00分~18時45分
休み:月火
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