エストニアのタリンからモスクワに戻ってきた。トランジット的な滞在なのだが、空き時間をつくって少し観光をする。それにしても、モスクワは暑くて30度近くありそうな天気だ。湿度が低いのでまだなんとかなるが、涼しいタリンから戻ってきた身としてはしんどい。
モスクワで行きたかったのはネコサーカス団として有名な「チアトル・コシェク・ククラチェヴァ(Театр кошек Куклачева)」という劇団の舞台。キエフスキー駅から少し離れたところに専用劇場があり、猫好きとしてはすごい気になったので行ってみることにする。
チケットはオンラインで予約であきるのだが、日本のクレジットカードを認証してくれなくて予約できず。しかし、メールで「猫好きだし行きたいのだが、かくかくしかじか」みたいな感じでメールしたら「じゃ、チケット確保しておくから。当日窓口に来て支払ってね」みたいな返事が返ってきた。ものは言ってみるものだな。
ということで、キエフスキー駅に降り立つ。もう旅をつづけられないんじゃないかっていうくらい疲れていたので、迷わずGETTという配車アプリでタクシーをひろって向かった。10分ほどで到着。専用劇場はミニシアターくらいかと思っていたのだが、案外縦に長くて、そして結構大きい。むちゃくちゃいい席が用意されていて、なんだかちょっと申し訳ないくらいだ。猫好きアピールしておいてよかった。
ということで、ネコサーカスが始まる。この団長が結構有名なコメディアンらしいのだが、言葉ぜんぜん分からなくても楽しめるのはサーカスのいいところだな。子供向けで、実際子供もおおいなかしっかり大人な僕も楽しんでしまった。そして、あの気まぐれな猫たちがちゃんとしっかり芸をやっているのはすごい。猫がわりと意思をもって乳母車を押したり、綱渡りするところをみるとすごいと思ってしまう。しかし、たまに多少、適当にあしらう猫がいるのは個性の差だな。
とか思っていたら、団長が客席におりてきて僕がステージにあげられてサーカスのアシスタントをすることになる。団長が「ほら、このかごのなかに猫はいないでしょーー」とたぶんいっていて、僕はかごをのぞき込み「ハイ、本当にいません」と客席にアピールするわけだが、ロシアまで来てこんなことになるとは。そして、なぜだか僕はこの手の客席いじりにかり出されることが多い。前はテーブルをハンドパワーで持ち上げる手伝いしたことあったな。
とかなんとか、やっている間にサーカスは終了。あとは猫と記念撮影したり、劇場内にある猫グッズのコレクションを眺めたりして終了。僕は舞台にあげられたこともあるのだが、すごい楽しかった。子供向けではあるけれど、世界の猫好きはここにきて「猫も案外、芸をやるものなのだな」と感動するはずです。
チアトル・コシェク・ククラチェヴァ(Театр кошек Куклачева)
住所:Кутузовский просп., 25, Москва, 121151
コメントを残す