ヘルシンキに行ったら訪れてみたいと思っていた場所に行くことができた。台北の好様本事 VVGも「美しい書店」と呼ばれていて、たしかに個性的な場所だったが書店っぽさはやや希薄だった。それに比べると、ヘルシンキのアカデミア書店はちゃんとした総合書店っていう感じがする。
書店ができたのは19世紀なのだが、現在の建物は1969年にアルヴァ・アアルト設計によって建てられたものとなっている。アアルトといえば、20世紀においては世界でもっとも影響力のある建築家のひとりでありフィンランドを代表する人物でもある。東京にもあるArtekはフィンランド発のブランドでありアアルトの家具を販売することを目的に作られたくらい。
とくに、ヘルシンキのアカデミア書店は映画「かもめ食堂」にも店内のカフェが登場したりして重要なシーンになっている。店内のつくりはさすがにちょっと古めかしいところがあるのだが、天井から差し込む光が柔らかく店内に注ぎ込んでいてなんだかホッとする空間だ。
文房具も売っていて、なんかいいなあって思って手に取った商品が台湾の印楽花のものでびっくりした。たしかに印楽花のやさしい色合いって北欧の雰囲気とよくあうかもしれないな。店内は、ドアノブや天井の造りなどいたるところに見どころがあって書店としてだけではなく、見ていて美しい建物としても価値がある。ヘルシンキに来たらぜひとも訪れたい場所のひとつだ。
アカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)
住所:Keskuskatu 1, 00100 Helsinki
時間:10時00分~19時00分
休み:日曜日
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