モスクワへ訪れたら行ってみたかった博物館。サンクトペテルブルグにもあるのだが、日程的にモスクワで行かなければ訪れるタイミングがなかったのでいけてよかった。
「ムゼイ・ソヴェツキフ・イグロヴィフ・アフトマトフ(Музей советских игровых автоматов)」とは「ソビエトアーケードマシン博物館」という意味で、内容は名前の通り1970年代からゲームセンターなどにあったアーケードマシンを集めて展示しているところになっている。なんと個人のコレクションをそのまま博物館にしているらしい。そして、ここでは実際にそのマシンで遊ぶことができる。
博物館はモスクワの中心街にあってボリショイ劇場の裏手に行ったところにある。入口はカフェと博物館を兼ねていて博物館に行くにはエントランスでお金を払う。入場料金と引き換えにマッチ箱に入ったソ連時代に発行されたコペック硬貨15枚をもらえる。これで展示されているアーケードマシンで遊ぶのだが、このコインもまたおしゃれ1円玉みたいな感じでちょっとかっこいい。
ゲーム機自体は懐古主義的なものでいまのバーチャル感のすごいゲーム機とは比べるのもおかしいくらい違うジャンルだと思うのだが、このチープさのなかでの工夫やギミックがあり、それがときとして斬新に見えたり、かっこよさを出していたりする。昔のスニーカーにファッション性を感じるものに近い感覚だな。ローテクが一周まわってきておしゃれ。
カーレースゲームや軍事ものなど、カーテンがかかっているような感じでよく見えないソビエト時代の普段の生活が垣間見えるようで興味深いし、やっぱみんな同じようなものに興味をもち楽しんでいたんだなって楽しくもある。ピンボールはいまではもう珍しい手動プランジャーで球を打ち出すときの感覚が気持ちいいし、ターゲットにあたったときのベルの音や感覚はなつかしくて時間を忘れて楽しんでしまった。ピンボールなんてもう日本でもやらないけれど、このときのは楽しかったなあ。
優雅な絵画や美しい建物、バレエなどもモスクワの楽しみではあるけれど、昔の人に思いを馳せるようなこの博物館もまた面白い場所だと思う。ロシアの地元の人もデートで結構きているのがよかったな。
Museum of soviet arcade machines (Музей советских игровых автоматов)
住所:Rozhdestvenka Street, 12, Moscow
時間:11:00-20:00
休み:月曜日
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