モスクワを代表する聖堂である「聖ワシリイ大聖堂」は赤の広場の南側にある。はじめて写真をみたときはこのおもちゃのお城みたいな見た目のかわいさが非現実的なもののように見えて不思議な感じがした。そして、実際に行ってみると案外に小さく見えたのだがやはりちょっと不思議な感じがする。
聖ワシリイ大聖堂は赤の広場に行くと見えるのであえて探すまでもない場所ではある。モスクワ観光で必ず訪れる場所ではないかと思う。広場の南側に位置するため、午前中に訪れると広場から見える聖堂は逆光になっていて写真に収めるにはちょっと大変。
聖堂をきれいに観るためには午後から夕方に行くのがいいんじゃないかと思う。夜はライトアップされるらしいのだが、夏至の頃は22時過ぎてもまだ明るいくらいなのでライトアップまで観ることはできず。
この聖ワシリイ大聖堂は16世紀に建てられたもので、建設当時からこの尖塔のドームと8つの丸屋根の塔が作られているのが絵画にも残っている。500年くらい前に観る聖堂はいまと同じくらい不思議な感じがしたんじゃないだろうか。そして、500年経ってもまだこれを美しいと思える感覚はこの建物がもっている普遍的なものなのだろうな。
なにより、中央の主聖堂のまわりにある8つの玉ねぎ側の丸屋根はすべて大きさや高さ、デザインが異なっていて不規則なものなのだが全体的なバランスとしては絶妙で塔の不調和が主聖堂を際だたせている感じがある。
聖堂のなかに入ることもできるのだが、かなりの大混雑で写真を撮っていなかったのだが、やはりこれは外から見るものかなあって思う。モスクワに来て一番みたい建物だったので最初に訪れた場所であり、モスクワ滞在の最終日にもやはり赤の広場に来てこの聖堂を観てきた。
ロシアってイメージとしては寒くて暗くて厳しい印象があるのだが、ロシア人やロシア文化ってこの聖堂のようにカラフルでキュートで魅力があるんだよなあ。ここはその代表のような気がする。ロシアに対する印象ががらりと変わる場所だ。
聖ワシリイ大聖堂(Собор Покрова, что на Рву)
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