「とんき」(目黒)のとんかつは一度は食べてみるべし

池波正太郎のエッセイによく登場するところで、店内が劇場のようであり、店員さんの対応も完璧に素晴らしいと絶賛されているお店。目黒に立ち寄る機会があって、迷わずここに寄ってみた。

とんかつはオーダーしてから、低温の油でゆっくりと揚げられていくので、ここはひとつ池波正太郎と同じように瓶ビールを注文して飲んでいるのがいい。待ち時間は結構長いけれど、まさに劇場のようで職人の手際は見飽きることがない。店内はBGMもなく、静かに落ち着いている。

店員も無駄に大声で挨拶するわけではなく、ごく普通の口調でシンプルな対応。それでいてよく目配りがきいているのでとても心地よく、なんだか楽しくなってくる。

場所は目黒駅すぐそば
とりあえず瓶ビールを頼んでゆっくり待つ
豚汁はつけるべき。うまいもの。

そして、ここのとんかつは独特の雰囲気がある。

一見すると焦げているかのような感じもあるし、衣が肉からはがれちゃいそうなのだけど、一緒に食べるとこれがもうとんかつの概念が変わるくらい楽しくなってしまう。

というか、こんなもろい作りの物をよくきれいに切り分けられるなって思う。

この衣の独特な風合いは、ひたすら丁寧な揚げによっていて、この待ち時間がそれをつくっているのだろうな。

そして僕がこのお店になにより好感が持てるのは、こんなにも有名店になったのにそれにおごることなく毎日丁寧な仕事を続けていて、できる限り良心的なサービスを提供しているということだ。こんないい店が東京にある限り、この街は幸せだなって思う。

とんかつとんき
住所:東京都目黒区下目黒1丁目1−2
時間:16:00 – 23:00
休み:火曜日


Comments

“「とんき」(目黒)のとんかつは一度は食べてみるべし” への2件のフィードバック

  1. Kahnya

    こんにちは。初めてコメントします。
    とんきのとんかつについて書かれていて、読んだら無性に食べたくなりました。
    10代の頃から良く通っていたとんかつ屋さん とんき。懐かしすぎます。
    あそこのサービスマインドは素晴らしいですよね。待っている間、お店の方の動きを隈無く見ているのが楽しくてしょうがないです。
    私は春から台北に住んでおり、こちらのブログも参考にさせていただき、休みの日は街をウロウロしています。Cafe Junkies、先日行って来ました。本当に居心地の良い素敵なカフェで、家からも近いので、また行こうと思います!

    1. shin

      メッセージありがとうございます!

      台北に住んでいる方の参考になるなんて!すごい驚きです・・・。が、Cafe Junkiesいいですよねえ。あれが近所にあるなんて本当にうらやましいです。

      そして、とんかつのとんきは池波正太郎先生の本を読んで無性に行きたくなったのですが、さすがのとんかつ屋さんでした。本当に舞台みたいですよね。そして、接客も声が大きければいいってもんじゃないと思えるもので、面白かったです。ここはまた仕事抜け出して行かねば・・と思ってます。

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