千葉県の幕張っていったい東京からどれくらい遠いんだろうかと思う場所にある中華料理を食べてきた。幕張本郷の駅を降りてすぐのところにあるのだが、この街には嵐のメンバーの実家である中華料理店もあって、知名度としてはそっちの方が有名じゃないかと思っていた。
しかし、今回訪れた蔓山(まんざん)は四川料理の隠れた名店として名を馳せているらしい。レビューサイトの評判もすごいな。どんな料理が出てくるんだろうか。辛いものは嫌いじゃないけれど得意ではない僕が四川料理食べたらどうなってしまうんだろうか。そんなことを考えて行ってみた。
お店は一見するとただの町中華みたいな感じ。本当にごく普通のお店で通りすぎてしまいそうだ。席数はあまり多くないのでランチであれ夜であれ予約していくのがいいと思う。
今回は5,500円のおまかせコースを頼むことにした。安いコースで好きなものを追加するというのもいいらしいのだが、コストパフォーマンスというか新しい発見はおまかせコースじゃないかって思う。
前菜に肉料理とエビチリ、小籠包に、魚の四川オイル煮、スペシャリテな麻婆豆腐にデザートというコース。前菜だけで四品出てきてもう力いっぱいに満腹になった。
最初にサラダを食べて、わりと普通かなあと思っていたら次に出てきたのは金目鯛の炙りに辣油っぽいものがかかった魚料理。新しい解釈のお刺身料理って感じがする。そして一風変わったよだれ鶏みたいな料理が出てきて源助大根と豚肉の蒸しスープ。このスープは燻製っぽい香りがあり身体があたたまる料理だったなあ。そう、スパイスが身体を芯から温めるくれる感じがあってとてもゆったりできる料理だ。
スペシャリテのひとつである蔓山式のエビチリはセロリなのかな、香味野菜の風味が効いた絶品料理だったなあ。お酒飲まずに過ごしてもいいくらいだ。小籠包を食べてちょっとひと休みしてからメインで出てきたのは真鯛の四川名菜 沸騰魚というオイル煮。出てきたときにちょっとグツグツと地獄の釜のように出てきてびっくりした。そして唐辛子がびっしり入っていて辛そうに見えるのだが、食べてみるとそこまででもない。山椒をよけてオイルを落として食べるのだがオイルであたたまっていて美味しい。絡みつくようにある四川の漬物が高菜漬けみたいでこれも美味しいなあ。オイルがたっぷりで贅沢な料理だ。
ちょっと感動的な料理のあとは蔓山といえばって感じな陳麻婆豆腐。山椒をかなり効かせるスタイルらしいのだが、さすがにちょっと控えめにしてもらったが、この口のなかが痺れる感覚すら楽しみつつ食べるのがいいんだろうなあ。豆腐のなめらかさとぴりりとした辛みが美味しい。
ラストは杏仁豆腐で口のなかを落ち着かせてこの日のディナーは終了。全然町中華じゃなかった。めちゃくちゃすごい四川料理だった。四川料理ってこんな料理だったのか!って感動できる料理だったなあ。
蔓山
住所:千葉県千葉市花見川区幕張本郷6丁目25−4
時間:17時00分~22時00分
休み:火曜日、不定休
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