博多から長崎本線に乗っていると佐賀をこえたあたりから海に近づいてきて、次第に線路は海に沿ってすすむようになる。そして、この小長井駅で反対側から来る列車との行き違いをすることが多くて、特急であってもこの駅にしばし停車することがある(扉は開かないのだけど)。
そのときに、窓から見える風景は一面の有明海で晴れた日であれば遠くまで見わたすことができるし、朝夕などは幻想的な風景になったりする。前に通りかかったときに気になっていて、いつかは行ってみようかなと思っている駅に今回訪れることにした。
諫早駅からは各駅で20−30分くらい。駅間が長いので結構時間がかかる。駅は島式のホームが一本あって跨線橋で国道沿いにある駅舎に降りることができる。駅前には小さなスーパーマーケットが一軒のみ。後ろの山はみかん畑みたいな感じがする。
駅の方に視線をもどすと線路の向こう側はすぐ海になっている。遠浅の有明海は潮の満ち引きによって干潟のようにもなっていて、海がかなり遠くにいるような感じがする。東京湾も昔はこんな感じで干潟が多かったというけれど、有明海を眺めて東京湾を思い出すのはちょっと難しいな・・それくらい別ものできれいだ。
駅でしばらく待っていると特急列車が通過していった。このあたりは各駅停車よりも特急列車の方が本数が多そうだ。それにしても、なんてのどかなところなのだろうか。
福岡からだと車だとこのあたりを通ることはなく、鉄道だからこそ見える風景だし、なんならこの場所を知ることもなかった。今回の旅で駅に降り立って実際に空気を感じて、窓ガラス越しではなくこの目で風景を感じることができて本当に旅にでてよかったなあと思える場所だった。
小長井駅
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