トリエンナーレとして3年ごとに開催されている大地の芸術祭に今回も行ってきた。このブログでは2015年に行ったときの記録もあるけれど、この芸術祭がなければ閉鎖的にも思える越後妻有をこんなにくまなくまわることもなかった。そして、本当に日本にこんなに古くからある集落や里山の風景が残っていたのかとちょっと感動する。
大地の芸術祭はツアーでめぐることもできるのだが、車でまわった方が自分のペースで行けるので便利。しかし、ときにはかなりの狭い山道を通ったりするので車の運転に慣れていないと大変かもしれない。行くと一度は側道に脱輪した車を見たりして自分も気をつけようと思う。
まずは一番北側のエリアにある川西エリア。広大なアートの動物園という感じで芝生の広場にいろんな動物がいる。なかでも、見どころは大猫行列だなあ。猫への愛があふれている。そして、十日町まできてキナーレでレアンドロ・エルリッヒの巨大なインスタレーションというか十日町に出現したウユニみたいな場所をながめたり、お米のテノワールを味わったり。現代アートとひとことでいっても風景から食まで色んなスタイルがある。美術館でかしこまって見るだけがアートじゃないというのがいいところだ。
宿泊は今回も当間高原のベルナティオ。大地の芸術祭にきたら最低でも2泊は必要なので居心地のいいホテルがあるっていうのは大事なことだ。朝食のビュッフェも美味しいし。のんびりできていいところだと思う。
今回の大地の芸術祭でもっとも成功したのは清津峡トンネルにつくられた「Tunnel of Light」だろうな。トンネルを通りぬけて渓谷を眺めるという行為がそのままアート体験になっていて最後にあるインスタレーションは写真映えもするし、みていて本当に美しい。時代にあったアートだと思う。
しかし、僕が心に残ったのは台湾のジミー・リャオが飯山線をモデルにつくった絵本とそのストーリーに関連したアートかなあ。かわいくて幻想的、懐かしいような絵のタッチも含めて記憶に残る作品だった。
旅の終わりはちょっと足をのばして日本海に抜けてみた。青海川駅で海を眺めてから家に帰る。ドライブにはちょうどいい気持ちのいい風景のなか運転できるのがいいエリアだなあ。次のトリエンナーレは2021年。どんな風に変化があって、どんな作品と出会えるのだろうか。
この旅の記録:大地の芸術祭2018への旅。
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