ロシアに来たら食べてみたかったもののひとつにシベリア料理のペニメリという料理がある。シベリア版の水餃子みたいなもので、小麦粉で作った皮のなかに肉などをつめて茹でたもの。ひとくちサイズで食べやすく、ジョージア料理のヒンカリよりも中華料理のテイストがやや入った料理だと思う。肉の多い水餃子って感じ。
モスクワでペニメリを食べるならば、最近人気だと評判のレーピム・イ・ヴァーリム(Лепим и варим)が美味しかった。ロシア全土に展開しているチェーン店らしいのだがモスクワだと赤の広場からみてボリショイ劇場の裏手にあるお店が立地が便利なところにある。しかし、お店の位置が裏通りの一画に屋台的に存在していてちょっと分かりづらい。屋台的とはいえ、店内はちゃんと作り込まれているのだが。
レーピム・イ・ヴァーリム(Лепим и варим)はペニメリを中心としたロシア料理のファーストフード店みたいな感じだが、ペニメリを作り置きしないとか、材料はオーガニックなものを使うとかこだわりをもって作っていてロシアでも人気があるお店みたいだ。
メニューは英語であるのでわかりやすいのだがどんな味なのかはあまり想像もつかない。お店の人が二皿くらい食べておけば?ということで、メニューにある上からふたつ「Mom’s Siberian」と「Of Course, Uasya」を頼んでみた。ついでにコールドケースにあったビールも買ってみたがこれ、蜂蜜が入ったビールで甘くてびっくりした。なんだこのビール。
Mom’s Siberianは料理名からしてベーシックなペニメリなのだろう。牛肉と豚肉を混ぜ合わせたペニメリで餃子ともまた違う肉が中心の濃い味がしてこれはこれで美味しい。水餃子ならではの味わいだな。家に帰って再現したのだが、なにかが足りなくて再現がうまくできなかった。
Of Course, Uasyaはラム肉にコリアンダーで味付けしたもので、ラム肉の臭みをコリアンダーで打ち消している。黄色い皮はとくに味付けはなくカレー味ってことではなかった。どちらもヨーグルトをトッピングしてつけあわせたりすることで料理の濃さを中和させたりしている。
それにしてもシベリア料理。とくにペニメリという料理の不思議さ。中華料理とヨーロッパ料理の中間に位置しているような感じで出汁とかそういう風合いも感じる料理だ。ロシア料理に飽きたらペニメリ食べに行けばいいんだなって思える安心感がある味だった。この料理、日本にもないかなあって思う。
レーピム・イ・ヴァーリム(Лепим и варим)
住所:пер. Столешников, 9, строение 1, Москва, 125009
時間:10時00分~23時00分
休み:不定休
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