2月に来たばかりともいえる関西なのだが(冬の関西旅)、桜の季節にあわせてふたたび旅することにした。関東圏に住んでいると関西の桜ってちょっと遠く感じるのだが、そしてタイミングをあわせるのが難しいと思ってしまったが、たとえ散りぎわの桜でも旅行にきてよかったなあって思える風景があったし、美味しいものも沢山食べてきた。
今回の旅はExpediaのダイナミックパッケージを利用していて、往復はバニラエアで成田と関空、ホテルは大阪の淀屋橋にある三井ガーデンホテルを利用した。飛行機はLCCだからたしかに安かったし、ホテルもまあそこそこよかった。でも、関空やら成田空港へのアクセスの時間や費用まで考えると、大阪は新幹線がいいのかなって思えてしまう。でも、はじめて訪れた関空はきれいで機能的でいい空港だった。
意外な発見ともいえるのは今回とまった淀屋橋のホテルから歩いて数分のところにある小さな飲み屋街、そしてそこにある「大衆酒場 ひらやま」という立ち飲み屋。木のカウンターや美味しいつまみ。日本酒の美味しさ、そしてなにより値段の安さ。どれをとっても穴場で素敵な居酒屋だ。ここが近所あったら通ってしまうリストにいれたい。
それでいうと難波にある丑寅もいい立ち飲み屋なのだが、結構混雑しているので気軽にいけるのは「ひらやま」の方だなって思う。淀屋橋に泊まっていないと行きづらい場所なのだが、つぎに大阪来ることがあったらこの界隈泊まって行ってしまうと思う。
桜について。これはもう地球が決めることというか自然のものなのでなんともいえないのだが、平年並みにあわせてきたもののすでに散りぎわなところがほとんどだった。近鉄特急に乗り吉野の桜を観に行ったのだが、だいたいは散りぎわなものの、上千本桜のエリアから眺めた吉野の風景や、山をくだりながら感じる桜の風景、花びらがまさに吹雪のように風にのって散っていくさまなど、忘れられない風景だったなって思う。来てよかった。
翌日に訪れた兵庫の北条鉄道と播磨横田駅の桜も美しかった。駅に咲く一本桜で、言葉で書くとありきたりなのだが、やはりちょっと関東圏でみる桜の風景とは違うような気がする。八重桜が多いということもあるのかな。
兵庫まで来たからにはと訪れた明石とそこで食べた明石焼き。僕はたこ焼きよりも、明石焼きのシンプルさと出汁の美味しさを存分に味わうスタイルが好きだ。ソースでごまかされない、美味しさがある。美味しい明石焼きを食べるためにまたこの街へ来たいと思ったくらい。明石焼き ゴも松竹もどちらも美味しかったなあ。食べ歩きしたいくらいだ。
そして最終日は京都の桜を眺める。色々あるのだが、すでに見頃を過ぎているところが多く、仁和寺の御室桜を見てきたのだが、こんもりとした御室桜とその向こうの五重塔の風景はこれぞまさに春の京都という眺め。眠たげなあたたかさもそうだし、昔の人もこの桜をみては色々なことを考えたのだなって思うと不思議な感じがする。京都の桜って時間を超えるような、そんな感覚がある。
嵯峨野からトロッコ列車に乗って亀岡まで行き、山陰本線でふたたび京都に戻ってきた。神楽坂のお店に行ってから気になっていたWeekenders Coffeeによって、錦市場のこんなもんじゃで豆腐ドーナツをかじったら四条烏丸から阪急電車に乗って大阪まで行き関空へ向かう。あっという間の関西旅だったけれど、いつかまた春の風景をみに来たいなと思う旅だった。
この旅の記録:関西の桜、散り際を観てきた旅。(2018年4月)
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