佐賀といえば、有田焼や伊万里焼といった日本有数の陶磁器の産地であり、前から気になっていた。佐賀の人の陶磁器への興味ははんぱなくて、レストランとかでちょっと気になる器が出てくると裏側の署名をみたりする。
伊万里焼の本場は伊万里の郊外にあって、車で10分くらいの山のなか。大川内山というエリアになる。僕が行ったときはなにかのお祭りをやっていて、駐車場料金400円を徴収されたのだが、いつもは無料とのこと。
ただし、お祭り期間中はどこのお店も通常価格よりも30~50%割引で販売しているので、なにか商品を買う気まんまんであれば、行く価値はあるんじゃないかなって思う。とはいえ、お店の貼り紙をみる分には普段から20%オフくらいはしてそうだったが。
大川内山は完全に陶芸の里で、町中の雰囲気も古めかしくてフォトジェニックだし、なによりエリアに近づくと薪の香りがしてきて、なんだか懐かしい気分になる。
ブータン旅行しているときに薪ストーブにはずいぶん助けられたなあ・・とか。
しかし、昔ながらの窯で製品を作っているのはごく一部で、いまは電気の窯で作っているものが主流とのこと。
お店は固まって存在していて、坂道が若干きついのだけど、それでも端から端まで歩いても10分もかからないはず。お店ごとに商品の個性があるので歩き回って見比べてみるのがおすすめ。
価格帯としては、まさにピンキリなのだけど、僕が素人目にみた限りにおいては、値段と商品の質はあまり関係がなくて自分の好きなものが、自分の買える値段であれば、それが適正価格なのだと思う。
僕が訪れたところは坂のだいぶ上の方にある文三窯(三宅製陶所)という小さなお店で、なんだか江戸時代からそこにあったかのような佇まい。製品も他の窯元と比べると、手作り感があって新品なのに「いい意味で」どこかアンティークな雰囲気がある。伊万里焼って結構、派手な色彩なのだけど、ここは派手さの方向がちょっと独特の雰囲気で面白い。
なにより、日本酒好きとしてはこの、ちょっと大きめサイズな徳利が便利そう。ということで、同じ柄のおちょことセットで買ったのだけど、お店のお姉さんにすかさず「お酒好きなんですか?」とツッコミを入れられてしまった。でも、お料理屋さんとかにも卸しているちょっと特殊なサイズとのことで、家に帰って使ってみるのが楽しみ。
今回は時間の都合で伊万里にしか行けなかったのだが、つぎは有田の方にも行ってみたい。
伊万里焼:大川内山
住所:佐賀県伊万里市大川内町乙1848
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