大阪らしい下町ジャンジャン横丁から通天閣まで散歩。

青春18きっぷでやってきたからには高級な料理よりも地元のローカルフードを食べる旅をしたい。そんな思いもあって大阪の南の方にやってきた。環状線で新今宮駅を降りてちょっとすすむと、なんか巨大なショッピングモールがあったりして郊外のようでもある。

そこからちょこっと脇道に入るようにしてあるのがジャンジャン横丁という商店街。ジャンジャン横丁とは正式には「南陽通商店街」というらしいのだがこの名前だと全然通じないと思う。もはやジャンジャン横丁が一般的。第二次世界大戦後に商店街ができて、お店は通りで三味線ならして客の呼び込みをしていたらしい。ということで、三味線の音で「ジャンジャン」ということ。そのまんま。しかし、なんで三味線だったんだろう。

ジャンジャン横丁

車も通り抜けできなさそうな細い路地の商店街は、いまは三味線かき鳴らす客引きはいないけれど、大阪ならではのローカルフードや喫茶店などがあり一度の散歩ではまわりきれない。この昭和っぽい雰囲気もふくめて何度もきたくなる魅力がある。今回は夜にしか来られなかったが、わりと夜がはやいお店が多いのでじつは昼間に来た方が楽しめる街だと思う。

まず行ってみたのは商店街入ってすぐのところにある「佐兵衛寿し」。軒先に江戸前とあるようにちょっと細工のあるにぎり寿司なども提供している。カウンターだけのローカル感あるお店の雰囲気も楽しい。そしてなにしろ安い。ちょこっと前菜代わりに行ってみるのもよいと思う。

佐兵衛寿し、鱧も結構おいしかった

そして、数件となりにある串カツの名店「てんぐ」もはずせない。評価の高い他の店舗もあるのだが、てんぐの方がやや空いているのでこちらにしてみた。それにしても、ここも安い。なぞのワイン、ブドウ酒とか妙に美味しい。氷が入ったワインというのもいいものだなって思ってしまう。甘く煮付けたどて煮もお酒とよくあう。

将棋会館で将棋観戦中、ああだこうだ解説している

てんぐのブドウ酒もおもしろい、そして結構美味しい

ジャンジャン横丁は東京ではあまり見かけない将棋会館みたいなものがあって、みんな一心不乱に将棋をさしあっている。なんだろう、他の街でいうところのビリヤード場みたいな雰囲気がある。ちょっとした社交場。そして、ガラス戸の外からそれを観戦しているおじさんがいたりするのがまたおもしろい。なんかきっと人生を飽きたりすることなくやってるんだろうなって思う。

てんぐの串カツ

だるまの本店

てんぐから北上してジャンジャン横丁をぬけると通天閣のエリア。ここにも大阪を代表する串カツチェーンである「だるま」というお店があるので行ってみた。串カツは正直「てんぐ」の方が好きなのだが、出てくるスピード感とかバリエーションの豊富さとか「だるま」のよさも存分にあると思う。

まさに大阪という風景

通天閣の下ってこんなことなっていたのか。天井画が美しい。

新世界への入口

そして、夜の通天閣はけばけばしい雰囲気とかが、時代を超越して斬新さすら感じてしまう。香港のネオンと同じようなサイバーパンクな未来の街のようだ。でっかいふぐの張りぼてがブランブランしているのすらちょっとかっこいいし、通天閣の下にある天井画はレトロアートな感じが必見です。

翌日もはやい出発なこともあり、あまりゆっくりと見てまわれなかったのだが、ちょっとした海外に行くよりも強烈におもしろい体験ができるエリアだと思う。

このエリアまとめ:大阪新世界

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