【閉店】正興咖啡館(台南) – 今年ベストホテルのひとつだと思う

2019年5月末:ホテル、カフェともに閉店したとのこと。2012年4月1日のオープンから7年間、台南の旧市街を牽引してきた存在だと思っているのでなんとも残念。

今回、台南に行くにあたって、台湾旅行のメンターである友人曰く「台南ではシャングリラに泊まるべし」とのアドバイスを受けていて、たしかに良さそうなホテルではある。

でも、それに反抗したわけじゃないが、少し不便でも面白そうなところないかなって思って泊まったのが、正興咖啡館(Zhengxing / ジュン シン カフェ)というホテル。・・というか民宿。

建物の入口はカフェで奥のスペースにホテルがついている。たぶん、3部屋しかないプチホテル。

カフェの入口

立地は台南の旧市街にあたる正興街というエリアで、国鉄の台南駅からは離れているけれど、まわりには飲食店なども多くて、夜まで賑わっている。

ちなみに、高速鉄道の台南駅からタクシーで来たのだけど、30分くらいで500NTDだった。場所が分かりづらいので、タクシーで来るのがいいかも。

夜の正興街

ホテルの入口はカフェで、ここは21:00には閉まってしまうので、この入口の鍵を含めて結構な数の鍵を渡される。入口の大きな青い扉は鍵が開けづらかったので、夜に出かける用事がある人は、あらかじめ練習しておいた方がいいかもしれない。

宿泊者だけの共有ライブラリー

ホテルは朝食付きで9:00からカフェで食べることができる。ただ、ブランチ的なものしかないので、夕食などはどこか他のところで食べることになる。僕は近所へ台南名物の意麺を食べに出かけてみた。

ホテルとしてはかなり小規模で、カフェの裏手にある古いビルを改造しているのだが、1フロアに一部屋ずつしかなくて、僕は最上階の3階の部屋に泊まった。これはデラックスルームでメゾネットタイプになっている。4階には水回りとルーフバルコニーがついている。

ルーフバルコニー

各部屋ごとに特徴があるみたいだが、3階の部屋はなんといってもデラックスなだけあって、4階のルーフバルコニーが独占できるのが最高に気持ちいい。

夕暮れの台南の街

夕方にチェックインしたのだけど、台南の夕暮れを眺めていたら、眼下には猫たちが思い思いにすたすた歩いていて、どうやら隣家の軒先が猫の集会場になっているようだ。これはむちゃくちゃ楽しいところに泊まったみたいだと確信。

コンビニでビールを買い込んで、夜はベランダで猫の集会を眺めたりして夜の台南を過ごしていた。ホテルステイが楽しいところっていいところだと思う。

猫の集会
夜はビールのんで過ごす

部屋はかなり広くて、なんなら4~5人で泊まってもいけそうな感じではある。床は大理石でひんやりしていて気持ちがいい。天井もすごく高いし暑さが抜けるので、外が暑いときなどは部屋でうだうだするのも悪くない。

ベッドルーム

水回りは4階に集まっているのだが、これはちょっと手作りな雰囲気もあって、寒いときだとすきま風とか大変そうだが、台南はだいたい暑いから問題ないとは思う。清潔に保たれているし、これはこれでいい味だしている。

水まわり
バスルーム
シャワーブース

今年もあちこち旅行したし、いいホテルもそうじゃないところもあったけれど、ここ正興咖啡館は今年最も印象に残るホテルなんじゃないかと思えるようなステキなところだった。

もっともシティホテルのような失敗のない居心地のよさみたいなものは期待できないし、ちょっと詰めが甘いところもあるのだが、そうしたところを手作りの楽しさと感じられるようであれば、このホテルはとても気に入ると思う。

まさに、ここじゃないと泊まることができないという当初の僕の目的に合致するホテルだった。

スタッフは基本的にカフェの店員さんなのだが、ホスピタリティがあってとても気持ちのいい滞在ができたのはよかった。ひとり日本語がうまい女の子がいて、あれこれ対応してくれたのですごく助かった(そして、かわいかった)。チェックアウトしたあとも荷物預かっててくれたし、そのあと駅までのタクシーを呼んでくれたりとすごく助かった。

正興咖啡館というカフェについて

ということで、ここからはカフェについて。

古い建物を改造して作られたカフェでギャラリーのような雰囲気がある。

基本的に食事をするというよりもドリンクを飲みながら過ごすような感じのカフェで、ソファも広くて長時間過ごせるようになっている。

トイレも広くて清潔。日本にもこういう雰囲気のカフェがもっとあればいいのになって思う。

僕がこのカフェがいいなと思ったのは、とにかくドリンクの量が多いところ。

コールドドリンクなどはデカンタに入って出てくるので、暑いなか街歩きしたあとなどの水分補給にはとてもありがたい。

朝などはあたたかいカフェラテを飲んだりするのだが、これはこれで量が多くて味も濃くおいしいので、時間をかけてゆっくりと朝の時間を過ごすにはうってつけ。

レベルの高い台湾カフェのなかでもトップクラスに居心地よい空間だった。宿泊しなかったとしても、旧市街の街歩きの際には立ち寄ってみてもらいたい。

ホテルの予約はアゴダからのみ受け付けていた。
正興珈琲館(Zhengxing Cafe)を予約する

オフィシャルサイトはFacebookでやっているみたい。
正興咖啡館(Facebook)

正興珈琲館(Zhengxing Cafe)に関する投稿はこちら。

2019年5月末:ホテル、カフェともに閉店したとのこと。2012年4月1日のオープンから7年間、台南の旧市街を牽引してきた存在だと思っているのでなんとも残念。

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