9月初旬、紅葉シーズン直前の黒部ダムで初秋を先取りしてきた。
当初は扇沢から黒部ダムまで行けばいいやって思っていたのだけど、黒部ダムまでついたらすごい気持ちがいい天気で、そのまま黒部から黒部平までケーブルカー、大観峰までロープウェー、そして室堂まではトロリーバスと乗り継いで行ってしまった。
立山破砕帯という断層を通り抜けたときは、なんだかよくわからないけれど、すごい感動したし、室堂のバス乗り場から降りたときの高原の空気や風景、そしてアルプスの山並みに圧倒された。
信濃大町も爽やかできれいな風がふいているなあって思っていたけれど、室堂の風はもうあきらかに質がちがっていて生活感みたいなものが全然感じられない、100%自然の空気だなって思える。こんな空気が味わえるならトレッキングをする人が増えるのもわかる。
後ろからやってきた知らないおじさんが「これが・・9,000円の風景か(扇沢からの往復料金)」としみじみ下世話なことをいっていたけれど、まあ気持ちはわからなくもない。でも、その金額だけの価値はあると思う。こんなに手軽にこんな異次元な自然のなかに放り込まれる体験なんて、日本ではここでしかできないと思うもの。
それにしても、携帯の電波が通じていることがさらに驚きではあるのだが・・。
室堂周辺は30~90分くらいの手軽なトレッキングコースが整備されていて、このルートをまわる分には遭難なんてするような感じしないし、本当にスニーカーで手軽に散歩する気分で自然のなかを歩いてまわることができる。
ただ、ちょっとあっちの方・・・とかのルートの先がすごいきれいそうなのだが、それがそのままあのアルプスの山の中に消えているのをみると、ちょっと恐ろしさもある。気軽にふらふらしてあんなところ行ったらもうダメだろうな・・。よって、注意深くルートを確認しながら進むこと。
ということで、たいして大変なコースでもないのでせっかくなら90分のコースで、のんびりと「みくりが池」と「みどりが池」をみてまわるのが楽しい。なにより気分転換になるし、ものすごく気分がリフレッシュする。もっと前から来ればよかったなあ・・って思った。
そして、室堂にあるホテル!ここで夜の星空を眺めたり、夜明けを感じたりできたらすごいだろうな。ここは泊まってみなくてはと思いながら信濃大町の現実にもどった。
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