香港の都心と郊外のあいだにある寂れたエリアが現代アートの発信地になっていた。場所はMRT石硤尾駅から歩いて数分のところ。
なんだか寂れたエリアだよなあとか思っていると、古いビルが目当ての建物だった。
エントランス料金とかはとくにかからないのでなかにはいってみると吹き抜けのエリアにはペイントされたピアノが何台もおいてある。いろんなアーティストによって手がけられたみたいで雰囲気が違うのだが、僕が気に入ったのは白鳥の絵が描かれているもの。どうも、最近の僕はロマンチックの地平にあるものが好きな時期なようだ。
中二階ではなにかの展示会をしていて、学生みたいな女の子がいて受付をしている。
現代アートやっている女の子って世界的に同じような、ふんわりした外側と芯の強い内側を感じさせるような雰囲気をまとっているなあって思ったりする。
ここはビル全体が新進アーティストたちの工房兼ギャラリーになっている。お昼近くに行ったはずなのに空いていないところもかなりあったりして、どうやらアーティストの人たちは世界的に夜型の人が多いのだなと思ったりもする。
作品は色んなジャンルがあって、「無能の人」に出てきそうな感じに石ころに絵を描いている人から、大がかりなペイントをつくっていたりする人まで。インスタレーションとかテクノロジーを使っている人はあまりいなかったようにも思えるが、これは僕が出会えていないだけかもしれない。
トラディショナルなアートといよりも現代アート的な要素がつよくて、古い建物を再利用しているのは去年みたBictionみたいだなって思うところもある。東京にもこういうのが恒久的に出てくればもっと楽しい街になるのかな。
好き嫌いは分かれる場所だと思うが、何度も香港にきていてリピートしているんですっていうのであれば来る価値はある。でも、訪れるなら夕方がおすすめ。
Jockey Club Creative Arts Centre (JCCAC) 賽馬會創意藝術中心
住所:九龍石硤尾白田街30号
時間:10:00 – 22:00
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