簡単にいうとファベーラとはスラム街のことでギャングのたまり場で、銃撃戦が日常的に行われていたりした。
ファベーラを巡る抗争の歴史はフェルナンド・メイレレス監督の「シティ・オブ・ゴッド」という映画のなかで圧倒的な迫力で描かれている(この映画は本当にすごい、必見)。
「シティ・オブ・ゴッド」はリオデジャネイロを舞台にした話で、ファベーラといえばリオデジャネイロみたいな感じになっていて、ファベーラなんて相当やばいっていう印象をもってしまっている。
実際、いまだに問題が多いファベーラは多数あるのだけれど、レメ(Leme)地区にあるバビロニアとシャペウ・マンゲイラについては警察の介入によりかなり安全になっていて、リオデジャネイロの下町を感じられる魅力的な場所になっている。
実際、僕は年末年始をバビロニアでむかえたのだけど路上をふらふら歩いていても全然問題ないし、レメの大通りより安全だなって思えるくらいだった。
ファベーラの歩き方については、街のつくりが山にへばりつくようなつくりなので、ずうっと坂道になっている。なので、入口にはバイクタクシーがたむろしている。
2ブラジルレアル(100円)くらいで坂の上まで連れて行ってくれるので彼らに連れて行ってもらうのがらくちん。
ただし、まったく英語できないので、地図をみせたりする必要があるが、観光客だからぼったくるみたいなことはなかった。
坂道を上まであがったらあとは適当に降りていったり、バビロニアであればベランダ・バーとかシャペウ・マンゲイラであればBar do Davidとかに寄ってごはん食べたりお酒飲んだりするのもいいし、坂の途中にもあちこちにバーがあったりするのでビール飲んで散歩したりするのも楽しい。
最近では、ギャラリーなんかも出来てきたりして、ちょっとおしゃれでおもしろいエリアになってきていたりする。
宿についてもビーチサイドより手頃な宿が出来ていて、日本人経営のファベーラの宿はいいし、ほかにもExpediaなんかで予約できる宿が増えてきているので、チェックしてみるのもいいかと思う。
とくに年末年始のカウントダウンについては、コパカバーナへのアクセスは閉鎖的になるので、ボタフォゴあたりに泊まるよりもファベーラに宿をとった方がよほど便利で楽しいはず。僕も年始はベランダ・バーで迎えたけれどすごい楽しかったし。
ファベーラであればどこでも安全というわけではないけれど、現時点においてはこのバビロニアとシャペウ・マンゲイラは抜群に安全なファベーラになっていると思う。
リオデジャネイロを旅するのであれば、普通の観光地だけじゃなくて、こういうところにも立ち寄ってみてほしい。
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