パワースポットのことはよくわからないのだが、伊勢という土地にはなにかこうパワーのようなものがあると思う。

とくに、伊勢神宮の前にひろがる禍々しい参道の賑わいと、そこから橋を渡ると突然の圧倒的な自然と静かで怜悧な雰囲気のコントラストは人のもってる二面性を現しているんじゃないだろうか。きっと昔のお伊勢参りの頃からこの光景は続いていたんだろうな。

今回は外宮には行けず、内宮のみを参拝した。駐車場については伊勢神宮の門のすぐ横の駐車場もあるけれど、僕としては参道道をふらふら歩いていくのが好きなので第三駐車場とかの方が好き。

通りをひやかして、伊勢うどんの看板をみて「あれはもう決して食べるまい」と思ったり。

伊勢神宮の入口のあの橋を渡ると、僕としては気分をリセットして、圧倒的な自然と対峙していた古代に思いを馳せつつ僕らの祖先のやっていた形式美にふれるわけだが、すごい不思議な感覚がある。

とはいえ、それだけ自然や外的な脅威が大きいものだったから同じくそれに対するように神様への心遣いのようなものもすごい感じる。これがパワースポットたるものなのかも。

なので、いま僕らがここでこうして参拝できていることは感謝に値することなのだが、お参りしている家族連れなんかが「ほら、ちゃんと受験に合格するようにお祈りした?」とかやっているとちょっとせつない気持ちになる。

たぶんだけど、ここはそういう実利的な話をする場所じゃなくて、目に見えないモノに対して考える場所じゃないかって気がする。

パワースポットのことはよくわからないけれど、この場所のもっている目に見えない力って、そういうように気持ちをリセットして俯瞰的になれることなんじゃないかな。


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“伊勢神宮への参拝” への2件のフィードバック

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