今回の旅行では、カンボジアまできて食べ歩きしている感がある(否定はしない)。
しかし、シェムリアップ郊外で運営されている伝統の森というところでの滞在は印象深いものだった。
伝統の森に行く手段としてもっとも一般的なのはシェムリアップでトゥクトゥクを手配して向かうというもの。
今回はスケジュールがあったので乗りあわせの車で行ったのだが、トゥクトゥクの方が自分の時間が動けるからラクだとは思う。
シェムリアップからは約1時間くらいのところにあって、携帯電話は辛うじて通じるものの、電気は自家発電のみなので夕方しか利用できない。
なので、夜はランプか懐中電灯で過ごすことになる。日本にはランプで過ごすことを売りにした宿もあるが、ここでは必然からのランプです。
伝統の森にはさまざまなクメール人が住んでいて、村を形成している。
なんかこう昔のカンボジアの田舎の感じで、電気がなかったりと不便はあるけれど、それでも村での生活は魅力的。
村にいる人たちのあたたかさ、夜の静けさや満天の星空、朝焼けの美しさなどはもはやシェムリアップの街中では失われてしまったものだよな。いまのシェムリアップじゃ、地平線まで天の川がみえたとか冗談にしかならない。
おすすめなのは満月の夜の滞在。月光がこんなにも明るいもので、神秘的なものなのかと思う。月光浴という言葉があるが、だいたいにおいて蛍光灯浴になってしまいそうなところ、ここでは本当の月の光がある(その代わりに星はほとんどみえなくなるが)。
街にある便利さはまったくなくて、滞在しているときは辛いところもあるけれど、それでもカンボジアの原風景を体験してみるっていう意味では価値がある滞在だと思う。
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