前回の初秋にひきつづき、今回の来松でも三城に立ち寄ってきた。ここはネットのクチコミでは賛否両論あるし、地元でも訪れる人は限られているのだが、僕はここはとても気に入っている蕎麦店のひとつである。
予約の電話から洗練されていて、電話番号を確認するとかいうのはこの店にとっては客を信用していない無粋な行為なのだろうな。こういう、あえて言葉にしない粋な所作というものを楽しむことができれば、この店のもてなしの面白さは親和性があるけれど、もちろんもっと分かりやすいものを好む気持ちも分かる。だいたいメニューすらない店なんてどうなんだ!とかさ。
ネットのクチコミや僕がこうして書いているブログなどで、新しいお店に出会える可能性は飛躍的に高まったけれど、その分ミスマッチも増えていて、こういうお客を選びそうなお店は賛否両論になってしまうのだろうな。
とはいえ、僕としてはここの女将さんのキャラクターも含めてとても好意的なのだが。静かに、出てきたものをひとつひとつ楽しむというのが、とても楽しい。
基本的な流れとしては変わりがないのだけど、漬物の内容は季節感を反映していて、蕪などの根菜が増えていた。僕は家では殆ど漬物を食べないのだが、ここの漬物は本当においしいな。
よくよく考えたら、蕎麦だけじゃなくて、僕はここの漬物もすごく楽しみにしていた。
今回は時間がなくて、さっさと食べて出てきてしまったが、本来であれば蕎麦湯を飲みながら漬物をつまむ優雅な時間も含めて1時間ちょっとは滞在時間をとっておきたいお店である。
三城
住所:長野県松本市大手3-3-5
時間:11:30~15:00
注意:カード支払い不可
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