恵比寿ガーデンプレイスの敷地内にあるとりわけファンタジックなお屋敷のような建物。
あれ、なかに入れるって初めて知った。しかも、レストランだったとは。
今回、そのお屋敷のような建物に入っているガストロノミー ジョエル・ロブションに行ってきた。ミシュラン三つ星を獲得している、ジョエル・ロブション印のレストランのなかでも最高峰に光り輝いている。
ドレスコードがあって、今回はスーツで行ってきた。普段着慣れないから疲れたが、こういうドレスアップもまた高級レストランに行く楽しみのひとつでもある。
一緒に行った人数が多かったので、最上階にあるサロンと呼ばれる個室を予約。なんかもうマリー・アントワネットの映画を思い出した。もはや現実ではないんじゃないかと思うくらいだが、窓の外ではガーデンプレイスを散歩している半ズボンのおっちゃんがみえるので・・・やっぱこれ現実だ。
結構緊張しながら席についたのだけど、サービススタッフがとても気さくでなにより「一見さん」の扱いに慣れていて、特別な日に来たからには楽しんでいってねという対応にとても励まされちゃう感じがある。
これが、日本料理とかだといままでの関係性で対応変わったりするところが多いのだけど、ジョエル・ロブションでは全然そんな感じがない。なので、リラックスして楽しく食事に向き合えるので、はじめての訪問だからといって萎縮する必要なんてないんだなということである。こうしたところもすごく好感が持てる。
料理は今回のランチのために用意されたコースとなっていて、ここのところジョエル・ロブションの懐石料理への興味が料理にあらわれている感じのラインナップとなっている。
このなかで驚いたのは、真鯛 ポロネギのエテュベとシトロネルの香りのクリームという魚料理。
レモングラスの風味がエスニック料理のようで、夏にさっぱりした味付けが白身魚の素材をひきたたせていると思うが、もはやフランス料理の枠にはおさまりきらない発想である。
もうひとつ驚いたのはデザート。
ヴィヴィアン・ウエストウッドみたいなパンキッシュな装いで、ランダムに丸い穴があけられている蓋はキャラメルで出来ている。
驚愕なのは、一番下にしかれた弾けるキャンディー。かつて、駄菓子屋で「ドンパッチ」と呼ばれていたあれが入っていて、口のなかで爆発が起きたかのように弾けている。
まさにパンクな見た目そのままの衝撃的なデザートで、フランス料理の概念を再構築しているかのようだ。
そしてランチを終えてお店を出たらあっという間に3時間近くが経過していた。値段の高いレストランではあるけれど、ミシュラン三つ星のクオリティを証明している価格以上の価値を提供しているレストランだと思う。
これなら1回旅行に行くのをやめても来る価値があるし、東京へ旅行しにきたときには是非予算を奮発して訪問してみてもらいたい。
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