北青山のワタリウム美術館でやっている石川直樹と奈良美智の写真展をみてきた。カメラマンである石川直樹さんの作品は楽しみだし、奈良美智さんの写真もときたま絵の展覧会でみかけていて、独特な視点があるなって気になっていたのでまとめて観られるのはいいなと。
会期が5月24日まで延長したこともあって、ぎりぎりのタイミングだったのだがパソコンの小さな画面でちょこちょこっと見るよりも大きな写真を実際にみることができたのはよかったし、そこに添えられているストーリーもしみじみするものがある。
サハリンって、北海道の北にある小さな島にしか思えなかったのに、そこには夜行列車が走っていて、かわいくてカラフルですごいかわいい女の子がいたなんて。行ってみたくなるじゃないかって思うのだが、まあ個人ではなかなか難しいところだろう。
「ここより北へ」というテーマはアイヌからはじまって、好奇心がむくままに北へ向かっていく展覧会と旅の軌跡にすごくあったものだなって思うし、写真も印象的なものばかり。ちょっと、どこに行きつくのかわからないようなあてのない旅を一緒におっている感じ。
もっと写真みたいなというところで、それぞれ二人がもっているレコードのコレクションや本のコレクションが展示される場所につくのだが、これって必要だったのかなって思ってしまった。まあ確かに石川直樹さんってこんな本読んでいるだ!とかはなるけれど、それだけだなあって。旅の終わりが友人の部屋で話し聞いていただけだったみたいな感じがあって、ちょっと物足りない感じもあった。
でもまあ、旅ってすこし足りないくらいが次への欲求が持続していいのかもしれない。
ワタリウム美術館「ここより北へ」
会期:2015年1月25日 – 2015年5月24日
会場:ワタリウム美術館
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