イグアスへのショートトリップ
今回のブラジル旅行ではリオデジャネイロをベースにしていたのだけど、そこで小旅行に出かけたのはイグアス。
小旅行といっても1,200キロも離れていたことに気づいたのは現地に着いたときなのだが。あまりに遠くに来ると距離感がおかしくなるような気がする。
リオデジャネイロからブラジル側でイグアスの滝を観に行くための拠点の街となるのは、フォス・ド・イグアスという街になる。リオデジャネイロからは直行便だと2時間くらいで到着するのだが、料金は7万円くらいする。経由便を利用すると半日くらいかかるけれど2万円くらい。
僕はとくにマイルをためたい人間ではないし、ブラジルまできて見知らぬ街の空港に数時間も閉じ込められるのはもったいないと思ったので、直行便を選択した。
ちなみに、もっとも安く行きたい場合にはバスで24時間かけるという方法もあるらしい(僕はもうハードなバックパッカーでもないので、飛行機でいいやって思っている)。
フォス・ド・イグアスの空港はよくある地方空港ってところで、なにもないので迷ったりすることはない。しかし、これはブラジル全般にいえることだけど、並んでいる人数のわりに、やたらと待たされるので国内線であっても1時間前にはついておいた方がいいかも。
イグアスの滝はフォス・ド・イグアスの空港の近くにあるので、飛行機の離着陸時に窓からみることができる。
僕は行きのフライトでみることができたのだけど、かなり壮大でテンションあがるので、飛行機で行く場合にはみてみるのがおすすめ。
僕がついたときは着陸するときは進行方向の左側、離陸するときはその逆側のポジションだった。
また、空港から街に行ってそこからまたイグアスの滝を観に行くと効率が悪いともいえるので、アレンジが可能なら空港から先にイグアスの滝を観に行ってもいいかもしれない。
イグアスで僕が泊まったのはマリカ・ベッド&ブレックファストという宿。
ヨーロッパにあるような民宿でマリカさんの家に泊まっているような感じがする。
静かな住宅街のなかにあるのでまるで住んでいるかのようだった。1キロくらい離れたところに、映画館からフードコートまであるショッピングモールもあるので不便は感じないと思う。
僕としては、マリカさんの宿に泊まったのはすごいいい体験だったなあと思うけれど、普通のホテルが好きな人にはちょっと違うのかもしれない。でも、おすすめ。
イグアスの滝を観に行くには路線バスを使ったり、タクシーを利用したりすることになるが、マリカさんの宿に泊まった場合には彼女にアレンジしてもらうのがラクで確実。
それほど値段に違いもないし、融通きくので便利。
しかし、年末年始のイグアスの滝は南米有数の観光地になっているのでものすごい混んでいる。オンラインで事前にチケットを買っておけば待ち時間が1時間くらい短くなるけれど、それでもバスに乗るためにはさらに1時間くらいの時間がかかる。ものすごく暑いので、水分補給や時間に余裕をもって見てまわった方がいいと思う。
イグアスの滝なんて、ジャングルの奥にある秘境みたいな印象だったのだが、そんなことはなくてブラジル側は観光バスに乗って、なんならエレベーターでアクセスすらできるバリアフリーで便利な観光地です。
僕としてはイグアスの滝に行けたのはすごい体験だったけれど、それと同じくらい記憶に残っているのはフォス・ド・イグアスの街並みとそこを散歩したこと。
僕にとって旅とは散歩の延長みたいなものだけど、地球の反対側までやって来て散歩をしながら夕陽を眺めていると「この夕陽の先が日本の朝なのかあ」って世界の広さをみているような不思議な感覚がある。
でも、そんなに遠くまで来ているのに、ショッピングモールで携帯電話を眺めている若者や、フードコートで団らんをしている家族連れとか、なんとはなしに連れだって歩いているカップルとか、日本とあまり変わらない光景をみていると案外世界は狭いのかなとも思ったり。
ダム建設のためにつくられたフォス・ド・イグアスの街は地図でみていると、きれいに区画区分された無機質な街なのかなって思っていたのだけど、実際にきてみると通りには美しい並木道があって、子ども達は夕方(といっても20時過ぎ)まで外で遊び回っていたりして、すごく平和で美しい街。
地図や写真だけじゃなくて、実際にきてみて分かる風景ってあるなあって思う。そう思うと、この街はもっと何日か滞在するのもよかったのかもなと思いながら一泊二日でリオデジャネイロへ戻った。
この旅の記録:イグアス ショートリップ
コメントを残す