横浜トリエンナーレ2014をみてきた
2014年11月3日まで開催されていた横浜トリエンナーレを観てきたのでその記録。
とりあえず会期終わってからこれを書いているのだけど、まあそんなくらいの距離感でよかったかなというところ。
見に行けなかったとしても後悔はないと思うし、横浜の街も別にトリエンナーレで盛り上がるって感じじゃないしね。
僕が越後妻有とか、中之条のイベントが面白いと感じていたのは、日常の街の全体がアートに浸食されていっている感じとか、作品作っている人も加減なく表現しているはじけているところが好きなのだなということに気がついた。
それでいうと横浜は街が大きいし、しっかりしているのでアートに浸食されている感じはしないし美術館巡りしているだけのような感じ。
そして、ここの作品は丁寧にお金かけて作られているものもあるなあと思いながら観ているのだが、なんかこうあまりやり過ぎちゃうと街に怒られそうとか気を遣っている感じもする。
今回のテーマがレイ・ブラッドベリの作品にかけて「華氏451度の芸術」というものなのだけど、このディストピアな世界観と横浜の街とこのイベントの乖離っぷりをかけているんだろうかとか思ってしまった。
思えば3年前に観に来たときも、なんかこうもやもやして帰って行ってたんだった・・。
今回はあまり時間なかったので、メイン会場の横浜美術館と新港ピア会場のふたつのみに行ってみた。会場間はバスで連絡されているので、街の空気を感じることなく輸送されて移動できる。まあ、だから歩いていった方が楽しいかもしれない。
横浜美術館の前は大きな錆びたトレーラーがあって、日にかざしてみると繊細な影絵が映し出されていた。このトレーラーと影の対比がすごい。行った日は曇りだったのであまりはっきりとは写らなかったが、外見ワイルドなんだけど、中身が繊細な人に出会ったような感覚。
美術館のなかの作品は予備知識なく行ったので、面白い出会いもあればよくわからないのもたくさん。それでも、気が遠くなるような時間を費やして作ったのだろうなと思えるような作品があったり(撮影可)、ほとんどなにも描かれていない空気みたいなキャンバスが展示されていたり(撮影不可)、いろいろ考えてしまうよな。
新港ピアの方は横浜美術館よりも若干ぶっ飛んでいてまだ面白い。
写真の展示が多かったのだけど、やはり人を撮るというのは難しいけれど、コミュニケーションとかも含めて楽しいんだよなというのを改めて感じるものだった。
もっと人を撮りにコミュニケーションしたいなと思った次第。
会場にはカフェがあって外のテラス席で港を眺めながらビールを飲んでいたのだけど、港の風景が一番非日常の前衛的な感じがしたなあ。
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