土佐大正駅に降りたはいいものの、次の列車がやって来るまで数時間はあいている。駅前にあるゲストハウスの横が観光案内所になっていて、レンタルサイクルを借りることができたので借りてみることにした。土佐大正でどうやって時間つぶそうかなあと思っていたのですごく助かる存在。
レンタルサイクル店で周辺地図をもらって、ここから自転車で20分くらいのところに沈下橋があるというので行ってみることにした。距離はだいたい6.4キロくらい。行きはほぼ下り坂でわりと楽に行けるのだが、当然の結末として帰り道はほぼ上り坂でかなり地獄。電動アシスト自転車があればよかったと思いつつ、普通の自転車でなんとかがんばった。
沈下橋は上岡沈下橋といって四万十川にかかる沈下橋のなかでは地味なもののちょっとアーチ状になっていることと、周囲にはまったく橋がないので地元の足として現役の沈下橋になっている。若井沈下橋とくらべてもつくりが頑丈そう。堤防をくだっていって橋のたもとまで行ってみることにした。
沈下橋は欄干がないし、洪水時には川に沈むことを想定しているので、川までの高さがすごく近い。橋のたもとにこしかけて川をながめると魚がみえそうなくらいの距離だし、なによりすごく気持ちがいい。どうせ車もそんなにやってこないだろうとゴロンと昼寝をしてみたりする。日本にこんな場所があって、こんなにのどかなのかと来てみて初めて感じるところはある。こういう場所で毎日、橋をわたって過ごす生活について考えてみたりして。
ぽかぽかと暖かい陽気の中でしばしのんびりと過ごす。鉄道での旅をしていないのとなかなかここまでゆっくりしないと思うので、列車の時間があいているのもよかったし、なにより来てみてよかった。
大正駅前にぎわい拠点
住所:高知県高岡郡四万十町大正558−1
時間:10時00分~16時00分
休み:火水木
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