夜の宿毛を呑み歩きしてきた。
朝に高知を出発して窪川あたりでのんびり過ごして、夕方に宿毛までやってきた。特急に乗ったりしてきたが、ここまで案外遠いなあ。ずいぶん遠くまでやってきた感覚がある。
宿毛駅前は開発途中でとまった郊外みたいな感じで閑散としている。今回泊まったホテルアバン宿毛も駅からちょっと離れているのに見えるくらい。区画整理された感じのある道を通ってホテルに荷物を置いてきて夕食を食べにでかけることにする。
宿毛の市街地は東宿毛の方になっていて、ホテルから歩いても10分くらいなのだが、ちょうど列車が出発するタイミングだったので一駅だけ乗って東宿毛駅で降りることにする。この駅が高架橋にホームがひっかかっているようなシンプルな駅でちょっと不思議な感じがある。
東宿毛駅から市役所の方に歩いて行ってまず訪れたのは「蔵」という居酒屋。市役所のそばの居酒屋にははずれがないという個人的な経験則があるのだが、ここもそれに違わずいい居酒屋だったなあ。地魚を使った刺身は丁寧だし、一品料理も美味しい。日本酒もあって地元の味を楽しめるお店だった。
「蔵」をあとにして外に出たのだが、夕暮れというには遅い時間なのにまだ少し明るさが残っていた
。3月にも関わらず、19時過ぎてもかすかに明るさが残っているというのは西の方に旅しているのだなあって感じる瞬間だな。
あえて小さな路地を通りながらホテル方面に向かっていって、途中でみかけた「かしん」(閉店)という居酒屋に行ってみる。ホテルの1階にある小さな居酒屋なのだが、ここも地魚の刺身やカツオなどがあってお酒がすすむお店だ。そして、圧倒的なコストパフォーマンス。地元でも人気のお店だったのだが2019年に閉店してしまったとのこと。いつかまた行きたいお店だったなあ。
ここで、すっかり夜もふけたのでホテルに戻ろうかと思ったのだが、途中でみかけたお店があまりにも気になったので「ひょうたん」というホルモン焼きのお店に入ってみた。普通の町の焼肉店なのだが、お店のおじさんがすごくいい人でお酒を出してくれたり、雑談なんかをしたりして旅先でのいい思い出になったなあ。すっかり長居してしまった。宿毛まで来るとやはり海鮮を食べたくなるのだが、ホルモン焼きというのもいいものです。
お店を出たのは22時過ぎだったと思うのだが、もう深夜のような静けさでびっくりする。田舎の夜は早い。宿毛の夜、つぎにいつ訪れることができるのか分からないけれど、印象深い町だったな。いつかまた来てみたい。
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