冬の会津鉄道旅。
2019年最初の旅は会津への旅。福島の会津には車じゃなかったら新幹線で行くのが一般的だと思っていたのだが、東武鉄道には会津方面の乗り放題切符があり、数日使えて5,000円程度、さらに特急も乗れるということでこれは手頃だなと利用してみることにした。
東武浅草駅であらかじめ切符を買って特急の予約をして早朝の浅草を出発。栃木の下今市駅までやって来たが、なんていうか郊外の町にやってきた感があって旅行している雰囲気があまりない。しかし、SLがやってきてその雰囲気は一気に変わって旅の雰囲気が出てきた。
自転車くらいの速度で走るSLに乗って雪のちらつく鬼怒川温泉駅に到着。ここまで来て既に結構鉄道に乗るのがお腹いっぱいな感じもあったが、ここからが旅の本番だった。会津鉄道の路線に入ると窓の外は一気に雪深くなっていき、そして会津田島駅に到着。
ここで次の列車を待つ間に駅の待合室にある自動販売機で会津田島の地酒を飲む。小さい試飲カップであれれこれ飲めるのがよいなあ。そのままカップもって売店でお酒買って次の列車に乗りこむことにする。次の列車はお座敷列車みたいな感じでこたつみたいな感じのテーブル席になっている。
なんと自由席。ゆるい雰囲気だ。ここで車窓を眺めながら雪見酒と行きたいところなのだが、しばらく乗っていると窓が結露で、ほぼ視界不良というか、まあお酒飲むのに集中しろってことか。しかし、雪の風景は美しかった。
芦ノ牧温泉駅で降りて、駅長の猫をながめてみる。なんだか猫が駅長やっている駅って結構あるような気がするけれど、他の動物も駅長やっているパターンあるのかな。たとえば、うさぎとか犬とか。色んな駅長がいていいと思う。
芦ノ牧温泉駅を降りて少し歩いたところにある「うえんで」というラーメン店でランチを食べる。会津山塩という塩泉を煮詰めて作られた塩を使った塩ラーメン。さっぱりしつつも味に奥行きがあるというか美味しいラーメンだったなあ。山奥にあるのでなかなか行けないラーメン屋なのが残念だ。
会津若松駅について馬刺しの馬肉を買って家に宅配便で送って、フジグランドホテルにチェックイン。夕食は天竜という地元の居酒屋で馬刺しやニシンの山椒漬けなどの会津の郷土料理に日本酒を堪能。駅近の温泉にも入って身体がすっかりあたたまって休むことができた。
翌朝は始発(といっても朝7時半過ぎくらい)の列車に乗り込み湯野上温泉駅へと向かう。湯野上温泉駅から大内宿へと向かって大内宿を散歩してまわる。400年前の宿場町、時代劇のセットみたいで昔の人たちはこんな山奥を移動していたのかとちょっとびっくりする。冬場は完全に閉ざされた世界だったんだろうな。
湯野上温泉駅の足湯につかって列車を待って、そこから鬼怒川温泉駅まで一気に戻っていく。もうこの頃は旅の疲れが出たのかひたすら列車に乗って寝ていた記憶しかない。あっというまに鬼怒川温泉駅についてそこから浅草駅までは特急で移動。雪がなくなりなんてことのない郊外の風景を眺めながら浅草駅まで戻ってきた。
この旅、ちょっと体調が優れないなかでやっていたので充分に楽しみきれなかったところがあったなあって思う。この旅はリベンジしなくては。
この旅の記録:冬の会津鉄道旅。(2019年2月)
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